keep on runnin
Keep On Runnin' / Black Heat
 Atlantic '75 

ブラック・ヒートの残した3枚のアルバムは、いずれも聴きどころが多く聴き逃し厳禁だが、野卑なアフロ・ジャズ・ファンク・サウンドのレア・グルーヴ盤の1stや、豪放なホーンズが唸る激熱ファンク名盤の2nd『No Time To Burn』に比べると、3rdアルバムとなる本作『Keep On Runnin'』はやや分が悪いかも。それでも、相変わらずの熱いファンク・グルーヴは十分に楽しめる。
ビートルズ「Drive My Car」のカバーでスタート。これはなかなかゴキゲンなファンキー・ナンバー。本作の目玉「Zimba Ku」はヒップなフルートが舞うアフロなミッド・ファンク。熱く疾走するグルーヴィー・チューン「Questions & Conclusions」、スウィートなスロウ「Something Extra」、重めのソウル・ナンバー「Feel Like A Child」、エッジの効いたファンク「Last Dance」、メロウなファルセット・バラード「Baby You'll See」、クラヴィネットとハンド・クラップが盛り上げるファンク「Love」、スキャットが重なるブリージン・メロウ「Prince Duval」、ホーン・セクションが盛り立てるタワー・オブ・パワーっぽいファンク「Live Together」、スロー・パートとファンク・パートが交互にスイッチする「Keep On Runnin'」と、70年代ファンク・バンドの層の厚さを感じさせる好盤。