silky soul
Silky Soul / Maze featuring Frankie Beverly
 Warner Bros '89 

コレは当時リアルタイムで聴いた思い出深い1枚。
メイズは77年のデビュー以来、地味だが質の高いソウル・ミュージックを生真面目に作り続けてきた職人バンド。そんな彼らも89年の本作『Silky Soul』では、時代に歩調を合わせてか多くの曲でドラム・プログラミングを取り入れてはいるが、それでも人肌の温もりを感じさせる良質なソウル・アルバムとして成立している。これも、流行に左右されない実直なバンドの姿勢と、フランキーの真摯な歌心が為せる業。 
タイトル曲「Silky Soul」は「Waht's Going On」を下敷きにしたマーヴィンへのオマージュ。柔らかに弾むリズム、温かく滑らかなフランキーのヴォーカルは、まさにシルキー・ソウル・ミュージック。マーヴィンとの縁も浅からぬこのバンドがやるからこその逸品。ムーディーなアーバン・ソウル「Can't Get Over You」も名曲。80年代末という時代にあって、しっかり血の通ったソウルを感じさせる極上クワイエット・ストーム。まったり揺蕩うスロウ「Just Us」、しなやかなミディアム「Somebody Else's Arms」、フュージョン調のインスト「Midnight」、軽めのアップ「Love's On The Run」、スムーズなミディアム・スロウ「Change Our Ways」など、良曲多数。