rush experience
Marvin Holmes & The Rush Experience
 Brown Door '13 

マーヴィン・ホームズが自身のバンド、ジャスティスを結成する以前に短期間活動していたというラッシュ・エクスペリエンス。このバンドはベイエリアらしく白人メンバーも多く含んでいたようだが、本作は71年頃に録音したものの未発表のまま埋もれていたアルバムの蔵出し音源集。
これが、ジャスティスとしてリリースされたアルバムよりも正直言って出来がいいんじゃないかと思うような、ベイエリア・ファンク/ソウルの逸品。
1曲目の「Don't Worry」から、タワー・オブ・パワーを彷彿とさせる分厚いホーン・セクションのベイエリア・ファンクで、相当カッコいい。この曲はジャスティスの『Summer Of '73』でも再演されているが、こっちのオリジナルの方が好き。ドロドロにウネるスロー・ファンク「Life」、スリリングに盛り上げるホーンズ、土臭いラテン・パーカッション、掻き毟るワウ・ギターが最高なファンク・チューン「Rush」、スワンピーなカントリー調の「Texas Blood」、ビートの効いたブラス・ファンクから、途中「Tighten' Up」調ホーン・アレンジを挟んでメロウ展開していく「Portions Of My Mind」、黒さ漲るジャズ・ファンク・ナンバー「Sanyas」、ブルージーな「Think It Over」まで駄曲無しの、原石の輝きを放つ傑作。