i got the feelin
I Got The Feelin' / James Brown
 King '68 

60年代のJBを代表する名盤『I Got The Feelin'』。
大ヒットシングル「I Got The Feelin'」を中心に編まれたアルバムだが、当時のJBの常套手段である、「ヒット曲以外は寄せ集め」的なアルバムであるにも関わらず、その寄せ集め曲にも聴きモノが多いことが、本作が名盤たる所以。ブルージーで渋めの好曲が多いのも特徴。バーナード・パーディーが叩いている曲も一部あるようだが、収録曲の大半はもちろんクライド・スタブルフィールドがドラムスを担当。
クライドのドラムが超絶タイトなグルーヴを繰り出すグレイト・ファンキー・ソウルのタイトル曲「I Got The Feelin'」がやはり素晴らしい。ブレイク部分でのJBの"Baby,baby,baby"連呼から、"I Got The Feelin'"という呼び込みとともにタメにタメたリズムが一気に流れ込む瞬間のカッコよさには毎度震えが来る。コレを曲中何度もやってくれるJBのサービス精神にも感服。
その他、漆黒のスロー・ブルーズ「Maybe I'll Understand」「Maybe Good-Maybe Bad」、ヴィッキ・アンダーソンとのデュエット「You've Got The Power」、JBのフリーキーなオルガン炸裂の「Shhhhhhh(For A Little While)」、インストのジャンプ・ナンバー「Just Plain Funk」、十八番のスタンダード・バラード「If I Ruled The World」、ミディアムのファンキー・ソウル「Stone Fox」など、ファンクにソウルにブルーズに、JBの魅力を堪能できる味わい深い作品。