funk factory
Funk Factory
 Atco '75 

ヴァイオリンとサックスをこなすポーランド人ミュージシャン、マイケル・ウルバニアクのプロジェクト、ファンク・ファクトリー。スティーヴ・ガッドやアンソニー・ジャクソンといった腕利きのスタジオ・ミュージシャンを集めて制作された本作は、あまり黒さは感じないが、かっちりタイトなジャズ・ファンク/フュージョンといった感じで、欧州趣味も漂う佳作といったところ。
ハービー・ハンコックあたりを連想させるジャズ・ファンク・チューンの「Watusi Dance」、軽快なジャズ・グルーヴの「Horsing Around」、ガッドのドラムスがタイトなグルーヴを生むミッド・ファンク「Rien Ne Va Plus」、ドラムスとクラヴィネットのウネりの上にヴァイオリン・ソロが炸裂する「After All The World Goes Home」、ジャズ・ファンク/パワー・フュージョンの「Next Please」、ミスティック・メロウな歌モノ「The Music In Me」、ファンキーなジャズ・ロック「Funk It」、ややダークな雰囲気の「Lilliput」、目まぐるしく展開するスピーディーなファンク・フュージョン「Sinkin' Low」など、どの曲も飽きさせない凝ったつくり。