hustle with speed
Hustle With Speed / The J.B.'s
 People '75 

フレッド・ウェズリーの名をバンド名に冠した前2作から、シンプルにJB's名義へと戻った5thアルバム。
フレッドは本作の録音に参加してはいるものの、アルバム・リリース前に脱退したというのが真相のよう。75年というとJB御大自身もすっかり低迷していた頃だが、フレッドの最後のご奉公の甲斐あって、本作はなかなかの快作に仕上がっている。個人的には前作『Breakin' Bread』よりも好きかも。
クールなグルーヴがイカすファンク・チューンの「(It's Not The Express)It's The J.B.'s Monaurail」、ファズ・ギターがグシャグシャと掻き毟る「Here We Come,Here We Go,Here We Are」、思わず腰が揺れるグルーヴィーなミッド・ファンク「All Aboard The Soul Funky Train」、ブラックスプロイテーション風のウネウネしたジャズ・ファンク・チューン「Transmograpfication」と、A面4曲は強力で聴き応えがある。
一方、B面は問題曲からスタート。「Thank You For Letting Me Be Myself And You Be Yours」はもちろんスライのあの曲なのだが、何故かクレジットはJBのみでスライの名は無い。前作収録の「Makin' Love」でのオハイオ・プレイヤーズ「Skin Tight」まるパクリ事件に続いての御大のご乱心に、フレッドも愛想を尽かして出て行ったのだろうか。曲自体はカッコいいのだが。ややユル目のファンク「Taurus,Aires & Leo」、凝った展開のダンサブルなディスコ・ファンク「Things & Do」などは、まずまずといったところ。