simba
Simba / O'donel Levy
 Groove Merchant '73 

グルーヴ・マーチャントのファンク・ギタリスト、オドネル・レヴィーの傑作『Simba』。
次作『Everything I Do Gonna Be Funky』は、スティーヴィー・ワンダーやビリー・プレストンのカバーを含む、比較的ファンク/ソウル色の濃いアルバムでレヴィーの代表作だが、本作は黒いグルーヴ滴るジャズ・ファンク/ソウル・ジャズ盤で、こちらも代表作のひとつとしたいところ。
スティーヴ・ガッドのタイトなドラムスが強力なグルーヴを支えるジャズ・ファンク「Bad,Bad,Simba」、エキゾチックなアフロ・テイストが盛られた「Kilimanjaro Cookout」、スリリングなグルーヴが疾走する「Playhouse」、漆黒のミッドナイト・ソウル・ジャズ「Sierra Lonely」、哀愁滲むソウル・ジャズ・ナンバー「Sad,Sad,Simba」、メロウなギターが蕩けるボッサ調フュージョン「Joni」、抑えたグルーヴがジワリと迫る「Nigerian Knights」と、アルバム1枚とおして聴き応えのある充実作。