deliver the word
Deliver The Word / War
 United Artists '73 

73年の年間アルバム・チャート1位を記録した『The World Is A Ghetto』の次にリリースしたアルバム『Deliver The Word』。
大ヒット作の次ということで、バンド・メンバーにはかなりのプレッシャーがかかっていたようだが、黒いストリート臭が煙るファンク/ラテン/ロック/ジャズのハイブリッド・サウンド、雑多かつ緻密な音楽性を支える高度な演奏能力には更に磨きがかかっている。幾分地味な印象のアルバムではあるけれど、音楽的な豊穣感は前作以上かも。
アルバムのオープニングを飾るビューティフルなジャジー・メロウ・インスト「H2 Overture」から、豊穣な音世界が広がる。猥雑なグルーヴが蠢くラテン・ファンク「In Your Eyes」、埃っぽい長尺ブルージー・ラテン・ファンク「Gypsy Man」、ワサワサしたムードとパーカッシヴなグルーヴが最高なファンク・ナンバー「Me And Baby Brother」、哀愁メロウのタイトル曲「Deliver The Word」、冴えたリズムのチカーノ・ファンク「Southern Part Of Texas」、土臭いブルース「Blisters」と、ウォーならではのミクスチャー感が眩しい傑作。