boscoe
Boscoe
 Kingdom Of Chad '73 

シカゴのサウスサイドで結成された6人組のファンク・バンド、ボスコー。
唯一のアルバムとなる本作は、ドロドロにぬかるんだ真っ黒けのファンク/レア・グルーヴ・アルバム。ジャズやアフリカも飲み込んだ呪術的で怪しげなムード、へヴィーにウネる漆黒のグルーヴ、饐えた臭いの漂う、湿り気を帯びた冷んやりとした感触と、芯の部分の熱い迸りがせめぎ合う、恐ろしく凶暴なファンク・サウンドが何だか凄い。初期のアースを更に混沌とさせたようなグルーヴには抗いがたい魅力がある。
アルバムは「Introduction」「Writin' On The Wall」とスタートから退屈な曲が続き心が折れそうになるが、ドス黒いグルーヴに飲み込まれるファンク/レア・グルーヴ・チューン「He Keeps You」で挽回。路地裏感横溢のゲットー・ジャズ・ファンク「We Ain't Free」、へヴィーなリズム隊と分厚いホーン・セクションがガップリ組み合う「If I Had My Way」、ヴォーカル・グループ・スタイルのスロウ「I'm What You Need」、太いファンク・グルーヴが強力な「Money Won't Save You」、アースっぽい雰囲気滲むスピリチュアル・スロウ「Now And Den」など、カオス渦巻く歪んだサウンドは妙にクセになる。