soul portrait
Soul Portrait / Willie Hutch
 RCA '69 

ザ・コーポレーションの中核としてジャクソン5に数多くのヒット曲を提供したり、またソロとしても「Foxy Brown」「The Mack」などのブラックスプロイテーション・サントラを手がけたりと、70年代にはソングライター/プロデューサーとして活躍したウィリー・ハッチ。しかし、そうした側面以上に、まずはシンガーとして評価したい人。
本作『Soul Portrait』は、ソウル・シンガーとしてのウィリー・ハッチの魅力全開の名盤。サム・クック直系の歌い口だが、スタジオ録音での甘いクルーナーのサムではなく、『Live At The Harlem Square Club』での黒く熱いサムを彷彿とさせる。
グリッティなコンガが効いたゴツゴツしたグルーヴが最高な「Ain't Gonna Stop」や、躍動するノーザン・ビートの「You Can't Miss Something That You Never Had」、ポジティヴに弾む極上ミディアム「Lucky To Be Loved By You」といったノーザン・ソウル・ナンバーが素晴らしく、サム・クック・マナーの熱いソウル・シンギングも堪らない。
ニュー・ソウルの影が差すバラード「A Love That's Worth Havin'」、サザン・ソウル調のミディアム「Good To The Last Drop」、泣きのスロウの「That's What I Call Lovin' You」、ノーマン・ホイットフィールドと絡んでいた頃のマーヴィン・ゲイを思わせるハード・ドライヴィンな「You Gotta Try」、ズンドコ・グルーヴィーなリズムが堪らんミドル「Keep On Doin' What You Do」、快活なアップ「Do What You Wanna Do」など、良曲揃い。