occasional rain
Occasional Rain / Terry Callier
 Cadet '72 

ソウル/フォーク/ジャズを自在に越境するシンガー/ギタリスト、テリー・キャリアー。
70年代前半のニュー・ソウル期に、チャールズ・ステップニーのプロデュースのもとリリースしたカデット3部作はいずれも名作の誉れ高く、なかではカデットからの2枚目『What Color Is Love』が一番人気かと思うが、その前作となるこの『Occasional Rain』も、しっとりと濡れた情感が瑞々しく零れ落ちるニュー・ソウル名盤。ここではまだ『What Color Is Love』のようなグルーヴ感は控え目、よりフォーキーで内省的な印象で、キャリアーのソングライターとしての才と濡れた喉声に魅了される。
ギター一本で歌われるフォーキーなセグエ「Go Ahead On」に導かれてアルバムはスタート。続く「Ordinary Joe」は瑞々しいメロディがエヴァー・グリーンの輝きを放つ名曲。琴線に触れまくる歌が涙腺に沁みる「Golden Circle」、ブルージーな「Trance On Sedgewick Street」、しっとりと歌われる静謐なバラード「Do You Finally Need A Friend」、ポップなゴスペル調の「Sweet Edie-D」、そぼ降る雨を思わせるギターの爪弾きに心洗われる「Occasional Rain」、ステップニーらしいストリングス・アレンジが聴ける「Blues Fot Marcus」、ビル・ウィザーズとは同名異曲の「Lean On Me」は穏やかなテンダー・ソウルから、サビは感動的に盛り上がる。