curtis in chicago
Curtis In Chicago / Curtis Mayfield
 Curtom '73 

本作は、73年にカーティスの地元シカゴで放送されたTVライヴの模様を収めたアルバム。
一応カーティスのソロ・アルバム扱いになっているが、カーティスのソロ曲は2曲のみで、他は新旧インプレッションズやリロイ・ハトソンから、ジェリー・バトラーやジーン・チャンドラーといったシカゴの重鎮まで、カーティス所縁の人物がカーティスのバンドをバックに歌うというもの。あの『Curtis/Live!』のようなヒリヒリした緊張感とは対極の、非常にリラックスした同窓会的企画盤だが、こういう作品がリリースされること自体、当時の『Superfly』『Back To The World』とヒットを連発したカーティスの勢いを物語っているかのよう。
ショウはまず、前年の大ヒット曲「Superfly」からスタート。当然ながら『Curits/Live!』では聴けない曲なので、この曲をライヴで聴けるのは嬉しい。2曲目以降は新旧インプレッションズの曲が続く。58年、ジェリー・バトラー&インプレッションズ時代の最初のヒット曲「For Your Precious Love」、カーティス、サム・グッデン、フレッド・キャッシュのトリオによるインプレッションズ黄金期の名曲「I'm So Proud」、スティーヴィー・ワンダーのヒット曲をシカゴ流儀の流麗なアップに仕立てた「Once In My Life」とハトソン加入時の「Preacher Man」の2曲は、73年当時の編成のインプレッションズによるパフォーマンスで、ここまでがA面。B面は『Back To The World』収録の「If I Were Only A Child Again」から始まり、ジーン・チャンドラー「Duke Of Earl」、ソロ・デビュー直後のリロイ・ハトソンによる「Love Oh Love」、ラストは出演者総出でインプレッションズ「Amen」を歌い大団円。