breaking atoms
Breaking Atoms / Main Source
 Wild Pitch '91 

90年代前半、エリック・B&ラキムやナズなど、数多くの外部プロデュースを請け負い、プレミアやピート・ロックらと並ぶこの時代のトップ・プロデューサーの一人に数えられるラージ・プロフェッサー。彼が率いる1MC・2DJの3人組、メイン・ソースの『Breaking Atoms』は、ヒップホップの歴史に名を遺す大傑作。
グループ名義だが、ほぼラージ・プロフェッサーのリーダー作と言っていい内容で、カラフルなサンプリング・センスとタフなファンクネス潜むビートは、まさにラージ・プロフェッサー・サウンド。ラージ自身のストレートなカッコよさ溢れるラップもイイ。一方、サー・スクラッチとK・カットの2DJ=マッケンジー兄弟の存在感は希薄で、アルバムはこの1枚のみでラージがグループを脱退したのもムリもないところか。
冒頭のアイク・ターナー&キングス・オブ・リズム「Getting Nasty」のピアノ・サンプルからアガる「Snake Eyes」から、アース・ウィンド&ファイア「Sweetback's Theme」を挟んで、グウェン・マックレー「90% Of Me Is You」をサンプリングした「Just Hangin Out」への流れが最高。ドナルド・バード「Think Twice」、サード・ギター「Baby Don't Cry」を使った「Looking At The Front Door」、モホークス「The Champ」、ワッツ103rdストリート・リズム・バンド「High As Apple Pie Slice Ⅱ」をサンプリングした「Large Proffesor」、ハード・ボイルドなムードの「Just A Friendly Game Of Baseball」、マッケンジー兄弟のほとんど唯一の見せ場となる、クール&ザ・ギャング「N.T.」使いのインスト「Scratch & Kut」、ニュー・スクールらしいコンシャスな内容の「Peace Is Not The Word To Play」、ピアノ・ループが弾む「Vamos A Rapiar」、アッパーな「He Got So Much Soul(He Don't Need No Music)」、ナズ、ファット・ジョー、アキネリを迎えたポッセ・カット「Live At The Barbeque」、造反組ファンカデリック「You'll Like It To」のビートを使った「Watch Roger Do His Thang」と、全曲クラシック級。
アルバム未収録のシングル「Fakin' The Funk」、ブラン・ニュー・ヘヴィーズと組んだ「Bonafied Funk」なんかも素晴らしく、現行CDにはこれらの曲もボーナス収録されていて嬉しい。