why cant we be friends
Why Can't We Be Friends? / War
 United Artists '75 

ウォーの代表作とされることも多い、75年のアルバム『Why Can't We Be Friends?』。
ラテン/ジャズ/ロックの要素を取り込んだ、LAゲットー直送のハイブリッド・ファンクで人気を博したウォーだが、本作はそれまで以上にラテン寄りになっている。演奏能力の高さ、楽曲の良さは相変わらずで、ユナイティッド・アーティスツからのラスト・リリースということもあり、本作はこのバンドのひとつの到達点と言える。
1曲目のメロウなミディアム・ラテン・グルーヴ「Don't Let No One Get You Down」からムード満点。続く「Lotus Blossom」は男臭い哀愁滲むバラードにグッとくる。3曲目でようやくファンクの「Heartbeat」。タイトに揺れるリズムがジワジワとグルーヴを焚きつける、パーカッシヴなラテン調のミッド・ファンク。「Leroy's Latin Lament」はサンバ・パートも混じえた渾身のラテン・ジャズ組曲。ただのファンク・バンドではない、高度なアレンジメントと演奏力を見せつける。
雄大なスケール感のラテン/カリブ的なインスト「Smile Happy」、静謐なバラード「So」、シングル・ヒットした人気のチカーノ・ファンク「Low Rider」、ラテン・フュージョン調の「In Mazatlan」、ラストのタイトル曲「Why Can't We Be Friends?」はレゲエ・リズムを導入した、人種や国境、思想・信条を超えて連帯を呼びかけるピースフルな名曲。