red hot riot
Red Hot + Riot
 MCA '02 

エイズ救済を目的とした一連のチャリティー盤、レッド・ホット・プロジェクトから出た、フェラ・クティのトリビュート・アルバム。
この手の企画盤は大抵の場合ツマラナイ結果に終わるものだが、本作はトリビュートものとしては出色の出来。セレブな有名アーティストの名前を使って集金するだけのお祭り企画に堕すことなく、参加アーティストは皆、権力と闘い音楽をクリエイトし続け、最後はエイズに、倒れたフェラのスピリットに共鳴する者ばかり。収録曲は総じて音楽的にも非常にレベルが高く、フェラの曲へのアプローチの仕方も様々で面白い。
ミックスマスター・マイクとブラッカリシャスによる「Kalakuta Show」から颯爽とスタート。ジョルジ・ベンのギターとスキャットがグルーヴィーに疾走する中、デッド・プレズとタリブ・クウェリにヒリヒリするようなラップが熱い「Shuffering + Shmiling」に続いて、本作の目玉、ディアンジェロ&ソウルトロニックにフェミ・クティ、ナイル・ロジャース、メイシー・グレイらが絡んだ「Water No Get Me Enemy」へ。原曲に忠実ながら、コレが『Voodoo』とそのまま地続きの黒くウネるスモーキン・グルーヴの超強力なアフロ・ファンク・チューン。
「Gentleman」はミッシェル・ンデゲオチェロ主導の幻惑的でグルーヴィーなダンス・トラック。セネガルのシェイク・ロー、フランスの女性デュオ、レ・ニュビアン、そしてマヌ・ディバンゴが共演した「Shakara/Lady」は、軽快なカッティング・ギターがリードするファンキーなアフロ・ビートから、後半はデジタルなビートへと移行していく。「Zombie」はバグズ・イン・ジ・アティックとウンミ、ナイル・ロジャース、ロイ・ハーグローヴ、マニー・マークらによる先鋭的なフューチャリスティック・アフロ・サウンド。
オリジナル・アフロビート・ドラマー、トニー・アレンを中心に据え、コンゴやセネガルのミュージシャン、更にアーチー・シェップまで担ぎ出した「No Agreement」は、混じりっ気なしの高純度のアフロ・ビート。ケリース「So Be It」とシャーデー「By Your Side(Cottonbelly's Fola Mix-Edit)」はオリジナル曲だが、いずれもフェラの音楽の影響を垣間見せる。ラストの「Trouble Sleep Yanga Wake AM」はタジ・マハール、バーバ・マールにアンティバラスが共演した、物哀しげな感傷に浸るミディアム・スロー。