peaceful
Peaceful / Al Johnson
 Marina '78 

作曲家/アレンジャー/プロデューサーとしても活躍したワシントンDCのシンガー、アル・ジョンソンの名盤『Peaceful』。
この人のアルバムでは、ノーマン・コナーズ・プロデュースの80年『Back For More』も人気が高いが、アーバン・メロウなAORテイストのシティ・ソウルである『Back For More』よりも、マーヴィン・ゲイ的なイナタいニュー・ソウル・メロウ作となった本作の方が好み。歌い手としてのアルはマーヴィン・タイプのクルーナーではなく、割りと臭みのあるネチッこい歌唱だが、実力は十分。参加ミュージシャンは、バーナード・パーディー、ポール・マルチネス、テリー・ハフらの他、ミーターズのレオ・ノセンテリの名前もクレジットされている。
アルバム冒頭の「I've Got My Second Wind」がまず名曲。マーヴィンの『I Want You』あたりとの親和性も高い、夏の夕暮れ時に海風に吹かれながら聴きたい哀愁メロウ・ソウル。この曲は『Back For More』でも再演されているが、断然こちらの方が好き。イナタく疾走するアップ・ナンバー「Come Check Out This Love」、スロウのタイトル曲「Peaceful」も『Back For More』で再演されているが、やはり深い哀愁を湛えたオリジナルの方が良いと思う。軽快なミディアム・ダンサーの「It's Not Too Late(To Start Again)」、ドラマティックなバラード「I'll Do Anything For You」も聴かせる。マリン・テイストの極上メロウ・ミディアム「Since You Walked Out Of My Life」、ロマンティックなメロウ・スロウ「Let Me Love You(Like You Want To Be Loved)」と続くあたりは気持ちいいことこの上ない。ラストも哀愁滲むバラード「Let's Go Home Together」。