funk drops 3
Funk Drops 3 Breaks,Nuggets And Rarities
 Warner Music UK '04 

ワーナー/アトランティック周辺のファンク/レア・グルーヴ音源をコンパイルした『Funk Drops』シリーズの最終作。
このシリーズはファンク・ビギナーから上級者まで楽しめる選曲のファンクの好サンプラーだが、この3作目も有名どころから、ここで初めて聴くようなレアなものまで、68年から77年までの良質なファンクばかりを集めた傑作コンピになっている。
スタートは69年録音のコモドアーズ「Keep On Dancing」。これが後のモータウン時代の洗練されたサウンドとは一線を画す、漆黒のディープ・ファンク・ナンバーでカッコいい。コモドアーズはもう1曲「Rise Up」があるが、こちらは後の姿を思わせるようなパーティー・ファンクだが、粗削りでザラついた感じはいかにも60年代末。他に有名どころでは、ミーターズは「Here Comes The Meter Man」「Just Kissed My Baby」と大ファンク・クラシック2発収録。アース・ウィンド&ファイアはもちろんキャリア初期のワーナー音源からで、ここではサイケデリックなジャズ・ファンク・ナンバー「Fan The Fire」を収録。カーティス・メイフィールドもサイケなファンク・グルーヴの「Get Down」をチョイス。
JBの傑作ファンキー・ソウル・カバーとなるフレディ&キンフォークス「Mahed Potato,Pop Corn」は黒光りするカッコよさ。マイティ・ハンニバル「Get In The Groove」もJBスタイルのトグロ巻くファンク・チューン。ファンキーなワウ・ギターが絡みつくジョニー・キャメロン&キャメロンズ「Funky John」、野太いグルーヴが黒煙を巻き上げて突進するルーファス・トーマス「The Memphis Train」、タイロン・デイヴィス「Can I Change My Mind」のアンサー・ソングとなるジョイス・シムズ「Help Me Make Up Your Mind」、ボビー・バード「I'm On The Move」はJBの元を離れた73年の録音で、さすがにJBプロダクションほどのソリッドさはないが、それでも余裕のカッコよさ。
サム・ディーズ絡みのブラック・ヘイズ・エクスプレス「Won't Nobody Listen」はドロドロのサイケデリック・ファンク・グルーヴ。グルーヴィーなミッド・ファンクのファビュラス・カウンツ「Get Down People」、キャッチーなシスター・ファンクのストーヴァル・シスターズ「Hang On In There」、レア・グルーヴィーなジャンカヌー・ファンクのビギニング・オブ・ジ・エンド「Monkey Tamarind」、イカシたカリビアン・ファンクのマーク・ホルダー&ポジティヴス「Whatever's Fair」、チャールズ・ライト&ワッツ・103rdストリート・バンドの「Waht Can You Bring Me」はタメの効いたアーシーなファンク・チューン。
熱く滾るディープ・ファンク/レア・グルーヴ・チューンのブラック・ヒート「No Time To Burn」、スライ・ストーンがプロデュースしたリズム・ボックス・ファンクの6ix「I'm Just Like You」、クラヴィネットがファンキーに刻むスティーヴィー・ワンダー調のダロウ・フレッチャー「Improve」、イナタくアーシーなグルーヴが突き進むニュー・バース「Hurry Hurry」、ラストはシングル用に短くエディットしたホーニー・ホーンズ「Four Play」。