we cant go on meeting like this
We Can't Go On Meeting Like This / Hummingbird
 A&M '76 

ハミングバードはファンク/ソウル/ジャズに傾倒したUKのロック・バンド。
メンバーはブラック・ミュージック・リスナーには馴染みのない名前ばかりで、各人がそれぞれ並行してバンド外の音楽活動を行っていたため、このバンドとしては3枚のアルバムを残すのみだが、なかでも2ndアルバムとなる本作『We Can't Go On Meeting Like This』は、アメリカ随一のグルーヴ・マスター、バーナード・パーディーの加入により最もファンク/ソウル寄りとなった人気作で、ボビー・テンチのヴォーカルもなかなかソウルフルな好盤。
まずはアルバムの1曲目、へヴィーにウネりまくるベース・ラインとパーディーの強力なドラムスがモノ凄いグルーヴを生むファンク・チューン「Fire And Brimstone」が最高。メロウに蕩けるローズの音色が気持いい「Gypsy Skys」、クラヴィネットがゴリゴリと唸る臭みのあるミッド・ファンク「Trouble Maker」、フュージョン調インスト・ナンバー「Scorpio」、グルーヴィーなミドル「We Can't Go On Meeting Like This」、ポップなフュージョン・ナンバー「The City Mouse」、ハーモニカの音色がノスタルジックな「A Friend Forever」、ソウルフルなバラードの「Heaven Knows(Where You've Been)」、またもパーディーのドラムスがグリグリにグルーヴするファンク「Snake Snack」、ラストはややブルージーなミディアム・スロウ「Let It Burn」。