live
Live! / Fela Ransome Kuti & The Africa '70 with Ginger Baker
 EMI '71 

ファンク好きで、これからフェラ・クティを聴こうという人にまずおススメしたのが、この71年の有名なライヴ盤。
当時、アフリカ音楽に入れ込んでいたらしいクリームのドラマー、ジンジャー・ベイカーとの共演盤。スタジオでのライヴ・セッションを収めたアルバムで、曲によってトニー・アレンとジンジャー・ベイカーのツイン・ドラムが聴ける。
JBから多大な影響を受け、また逆にJBに影響を与えもしたフェラの、アフロ・ビート初期の漆黒のへヴィー・ファンクが、全4曲45分に渡ってたっぷり収められている。
アルバム1曲目の「Let's Start」がモノ凄い。ドラムスとベース、パーカッションが繰り出すリズムの洪水、ウネるグルーヴ、極太のファンクネス。パーカッシヴに打ち鳴らされるホーン、フェラの煽情的なヴォーカルとヘロヘロの鍵盤も堪らない。「Black Man's Cry」も強力。70年前後のJBとタメを張る強靭なファンク・ビート。フェラの喉の強さもJBに比肩する。スピーディーでタイトな「Ye Ye De Smell」は、アフロでトライバルなドラム/パーカッション がグルーヴを牽引。ホーン・リフが強力な「Egbe Mi O」はテンション漲るアフロ・ファンク。