nasty gal
Nasty Gal / Betty Davis
 Island '75 

超どビッチなジャケットが強烈過ぎるベティ・デイヴィスの3rdアルバム『Nasty Gal』。
グレッグ・エリコ・プロデュース、ラリー・グラハムらベイエリアの精鋭が挙ってバック・アップした1st、セルフ・プロデュースで自身のバンドを中心にマイク・クラーク、ピート・エスコヴェードらが参加した2nd、ともに超強力なベイエリア・ファンク傑作だったが、アイランドに移籍した本作は引き続きセルフ・プロデュース、外部ミュージシャンは起用せず、ベティのバンドのみで録音されている。そのせいか、前2作と比べるとやや弱いという印象ではあるが、独力でこれほどハードでへヴィーなファンクをやる女性アーティストは他にはいない(男でも滅多にいない)ワケで、ベティの数少ないオリジナル・アルバムのひとつとして貴重な作品に違いない。
ゴリゴリのへヴィー・ファンク・チューン「Nasty Gal」、ハードに攻めるファンク・ロック「Talkin Trash」、激タイトなベースとグシャグシャのクラヴィネットが凄絶なファンク「Dedicated To The Press」、「You And I」は元夫マイルス・デイヴィス作曲、ギル・エヴァンスがアレンジを手がけたバラード。
激しいハード・ロック・ファンクの「Feelins」、ストレートなタイトルに相応しいへヴィー・ファンク「F.U.N.K.」、妖しげなスロー・ファンク「Gettin Kicked Off,Havin Fun」、クラヴィネットがゴリゴリと軋みを上げるファンク「Shut Off The Light」、痛快極まるファンク・ロック・ナンバー「This Is It!」、「The Lone Ranger」はネットリ纏わりつくようなスロー。