motowns mowest story
Our Lives Are Shaped By What We Love : Motown's Mowest Story 1971-1973
 Light In The Attic '11 

モータウンの傍系レーベル、モーウェストは、モータウンのL.A.移転後の71年から73年までの短期間存在したレーベル。
60年代には硬質なデトロイト・ビートにポップなメロディを乗せた独自のサウンドを量産したモータウンも、デトロイトを離れて以降は、かつてのモータウン・サウンドは鳴りを潜め、ニュー・ソウルやファンクなど音楽的に幅を広げることになるが、このモーウェストは白人グループも在籍するなど、ロック/フォーク方面へもクロスオーバーしたレーベル・カラー。本作はそんな短命に終わったレーベルの様々な側面を映し出した好コンピレーション。
本作の印象的なジャケットは、白黒混成バンド、オデッセイの唯一のアルバムから。そのオデッセイは3曲収録。「Our Lives Are Shaped By What We Love」は、デイヴィッド・T・ウォーカーの蕩けるギターが聴ける、叙情的なメロディのメロウ・ソウル。「Battened Ships」はフルートが舞う爽快グルーヴィー・ソウルの人気曲。ラテン調の「Broken Road」も面白い。
白人ヴォーカル・グループ、フランキー・ヴァリ&フォー・シーズンズは、フォーキーで瑞々しいメロディの「You're A Song(That I Can't Sing)」、ゴリッとした質感のグルーヴィーなファンク「Sun Country」、ダンサブルな「The Night」の3曲収録。
モーウェスト随一の実力派、女声4人組ヴォーカル・グループのシスターズ・ラヴは2曲収録。ファンキーなカーティス・メイフィールドのカバー「Give Me Your Love」、軽快なアップ「You've Got To Make Your Choice」ともに、ハスキーなリード・シンガーのファンキー歌唱とゴスペル経由のコーラスが最高にカッコいい。
スピナーズ脱退後のG.C.キャメロンが吹き込んだ「Act Like A Shotgun」は、ウィリー・ハッチ作のファンキー・ナンバー。シリータの2曲「I Love Every Little Thing About You」「Black Maybe」は、いずれも当時婚姻関係にあったスティーヴィー・ワンダーがプロデュースを手がけたデビュー作から。先進的なシンセサイザー使いがいかにも当時のスティーヴィーらしい。
日系アメリカ人スージー・イケダの「I Can't Give Back The Love I Feel For You」はポップに弾けるアップ・ナンバー。コモドアーズ「Don't You Be Worried」は後のバンド・イメージとは異なる泥臭いファンク・チューン。メロウなポップ・ナンバーのニュー・ページ「A Heart Is A House」、白人ロック・バンド、ロディのバラード曲「I Hope I See It In My Lifetime」、往年のモータウン・サウンドに和むテルマ・ヒューストン「I Ain't Going Nowhere」と、収録曲の振り幅は広いが、それぞれに興味深く楽しめる。