last days and time
Last Days And Time / Earth, Wind & Fire
 Columbia '72 

コロンビア移籍第一弾となるアースの3rdアルバム『Last Days And Time』。
ワーナーから2作リリースした後、メルヴィン・ヴァン・ピープルズのブラックスプロイテーション映画『Sweet Sweetback's Baadasssss Song』のサントラ仕事を経て、モーリス・ホワイトは弟ヴァーダイン以外のメンバーを総入れ替え。フィリップ・ベイリー、ラリー・ダン、ラルフ・ジョンソンら全盛期のメンバーが加入する一方、サックス/フルート奏者のロニー・ロウズや、後にPファンクに合流する女性シンガー、ジェシカ・クリーヴスなどもメンバーに名を連ねる。
ワーナー時代の、ファンク/ソウル/ジャズ/ロックが原型を留めたままゴツゴツとぶつかりあうような、泥臭くレア・グルーヴィーなサウンドから、本作以降は作品を重ねるごとに角が取れ洗練されていくようになる。本作はその過渡期のサウンドながら、その折衷具合がなかなか美味な好盤。
オープニングの「Time Is On Your Side」は、ファンクとソウルとジャズが混然一体となったゴッタ煮グルーヴ。「They Don't See」やブレッドのカバー「Make It With You」は、西海岸風情の爽快グルーヴィー・ソウル。ライヴ盤『Gratitude』でも演奏された、ゴツゴツした強力なファンク・チューン「Power」、グルーヴィーなジャズ・ファンク「Remember The Children」あたりは、ワーナー時代の作風にも通じる。フィリップがリードを取るスウィート&メロウな「Where Have All The Flowers Gone」、スキップ・スカボロウ作のミディアム・バラード「I'd Rather Have You」、ストリングス・アレンジが豪奢な「Mom」には、ほんのりラテンの薫りが滲む。