straight out the jungle
Straight Out The Jungle / Jungle Brothers
 Warlock '88 

ジャングル・ブラザーズの1stアルバムにして、ニュー・スクールの幕開けを飾る重要作『Straight Out The Jungle』。
ファンク/ソウルのサンプリング主体のサウンドは、次作『Done By The Forces Of Nature』ほどは小慣れていないし、(時代的に当然だが)ネタまんま使いで荒っぽいのだが、どこか土臭くてイナタいサウンドはファンキーでカッコいい。モタモタとモッサリしたラップもファンキーでイイ味。
マンドリル「Mango Meat」のサンプリングが強力なインパクトを放つ土臭いミッド・ファンク「Straight Out The Jungle」、マーヴィン・ゲイの同名曲や、クール&ザ・ギャング「N.T.」のホーン使いのミドル「What's Going On」、ライトニン・ロッド「Sport」のクール&ザ・ギャングによるホーン、ミーターズ「9 'Til 5」のオルガン・リフをサンプリングしたQティップ客演の「Black Is Black」は、最後にプリンス「Controversy」が挿入される。
ファンカデリック「Good Old Music」のドラム・ブレイクとギターを使った鬼ファンキーな「Jimbrowski」、「Rigor Mortis」「Groovy Lady」とミーターズからのサンプルで組み立てた「I'm Gonna Do You」はトボけた味わいのファンク・トラック。ほとんどジミー・キャスター・バンチ「It's Just Begun」な「On The Run」、「Behind The Bush」はアフロな臭いがするディープなファンク。
スライ&ザ・ファミリー・ストーン「You Can Make It If You Try」をサンプリングした「Because I Got It Like That」、定番ネタのハニー・ドリッパーズ「Impeach The President」、ヘッドハンターズ「God Make Me Funky」使いのドープな「Braggin & Boastin」、グラハム・セントラル・ステーション「The Jam」やジョニー・ペイト「Shaft In Africa(Addis)」をサンプリングした、ジャケットのイメージに直結するジャングル・サウンドの「Sounds Of The Safari」、「The Promo」はアヴェレージ・ホワイト・バンド「Would You Stay」の咽ぶようなホーン・ループ、ハーレム・アンダーグラウンド「Smokin' Cheba-Cheeba」のドラム・ビートが強力。
猛烈に時代を感じさせるヒップ・ハウスの「I'll House You」は、プロモーション上の戦略として入れたと思われるが、この曲を差っ引いても本作は余裕でヒップホップ・クラシック。