womack live
The Womack "Live" / Bobby Womack
 Liberty '70 

60年代末にミニットから2枚のソロ・アルバムをリリースした後、リヴァティーに移籍した出したライヴ盤。
本作は、サザン・ソウル・シンガーのソウル・ショウといったムードに加え、どこかニュー・ソウル的な佇まいも感じさせる作品になっており(同時代のロック系の曲のカバーをやっているあたりもどこかニュー・ソウル的)、例えば、カーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイのライヴ盤と共通するようなインティメイトな空気を感じさせる。つまり、本作もかなりの傑作だということは間違いない。
初期の代表曲である「Oh How I Miss You Baby」をまったりとソウルフルに歌い上げてライヴはスタート。お得意のロック系の楽曲のカバーでも完全にウォマック節に染め上げていて、「California Dreamin'」のグルーヴ感、ドライヴ感の堪らないカッコよさ、ソウルフルに歌い上げる「Something」、カントリー調の「Everybody's Talkin'」と、素晴らしきソウル・ミュージックの世界が広がる。
師匠サム・クックのカバーとなるスロー・ブルーズ「Laughing And Clowning」の、黒さとエロさにニヤリとさせられる。ウィルソン・ピケットに提供した「I'm A Midnight Mover」のセルフ・カバーは、熱い歌唱と抜群のノリで突っ走る。ギターも相当カッコいい。「The Preacher」はタイトルそのままのゴスペル・プリーチング。ウォマックが説教師のごとく聴衆を煽る煽る。盛り上がりが最高潮を迎えたところで、ラストの「More Than I Can Stand」へと雪崩れ込み、曲の後半になるとグイグイとグルーヴィーになっていく。
このアルバムが素晴らしいのは間違いないのだが、ユニヴァーサルの現行CDには大いに問題あり。オリジナル・アルバムで1曲目を飾っていたカッコいいインスト・ナンバー「Let It Out」がオミットされているのだ。ステイトサイドの『Safety Zone』との2in1CDでも省かれていたから、何か権利上の問題でもあるのか?(たしか、90年代前半にジムコから出ていたCDにはちゃんと収録されていたような)。これほどの名盤なのだから、きちんとオリジナルな形で残してほしいものだ。