electrified
Electrified / Ernie Hines
 We Produce '72 

ミシシッピ出身のギタリスト/シンガー、アーニー・ハインズが、スタックス傘下のウィー・プロデュースからリリースした唯一のアルバム。『Electrified』。
オーソドックスな70'sサザン・ソウルで、この時期らしくニュー・ソウル・テイストも仄かに塗したマイルドなソウル・ミュージック。楽曲の粒はそこそこ揃っていて、クレジットによるとバーケイズ、MG's、ムーヴメント、マラコ・リズムセクションが演奏しており、ミディアム/スロウ系の楽曲中心ながら、リズムの骨格にアーシーなファンクネスを滲ませたサウンドはなかなかイイ感じ。一方、主役のハインズの歌ははっきり言って上手くはなく、ソウルフルな旨味や妙味もあまり感じられず、歌手としては凡庸。この辺りがコレ1枚で終わってしまった要因か。
本作と言えば何を差し置いても、アルバム最後に控える「Our Generation」。ピート・ロック&C.L.スムース「Straighten It Out」があまりに鮮烈な記憶を残すグルーヴィー・ソウルで、これ1曲だけで本作の価値は200%増しぐらいだ。
「Electrified Love」「Your Love(Is All I Need)」といったバラードは、シンガーの力量はともかく、曲と演奏の良さが光る。ファンキーでブルージーな「Sugar Plum(Gimme Some)」、グルーヴィーなミディアム「A Better World(For Everyone)」なんかもまずまず。「A Change Is Gonna Come」はまったくもって役不足。