1990 a new decade
Vol Ⅱ 1990 A New Decade / Soul Ⅱ Soul
 virgin '90 

1stアルバム『Club Classsics Vol. One』で提示した、地を這うような重くグルーヴィーな独特のビートが「グラウンド・ビート」の呼称のもと、全世界でセンセーションを巻き起こしたジャジーB率いるプロジェクト、ソウルⅡソウル。
次の動きに大きな期待がかかるなかでリリースされたのが2ndアルバムとなる本作『Vol Ⅱ 1990 A New Decade』。個人的にも、当時1stに相当ヤラレていて、かなり期待してこの新作を待ち望んでいたが、当時の感想としては、期待どおりではあるがそれ以上の新しさや冒険はまったく無く、やや守りに入った印象。期待が大き過ぎたのと、グループの看板シンガー、キャロン・ウィーラーの脱退もあって不満を覚えたのだが、冷静になって聴き返してみると、コレはなかなか良く出来たアルバム。むしろ、今から聴くなら、よりハウス色の濃い1stよりも本作の方が聴き易いかも。
先行シングルのアルバム・オープニング曲「Get A Life」は安心のグラウンド・ビート・ナンバー。しかし、当時それ以上に気に入っていたのが、地を這うグラウンド・ビート・グルーヴにメロウなR&B感覚をミックスしたような「Love Come Through」や「Heat Of The Night」辺りの曲。一方で、キャロン・ウィーラーに替わる新ディーヴァとして登場したヴィクトリア・ウィルソン・ジェイムスがリードを取る「A Dreams A Dream」は、やや大仰な狙った展開が当時はあまり好きではなかったが、今聴くと普通にいい曲だなぁと思ったり。
その他、ややハウスよりの「People」、重厚なグラウンド・ビートとフィリー・ソウルをマッチングしたような「Missing You」、ジャマイカ・ルーツが顔を覗かせるダンス・ナンバー「1990 A New Decade」、UKの新進サックス奏者、コートニー・パインをフィーチャーしたジャジー・グルーヴ「Cortney Blows」や、ジャズ/フュージョン的な「Time(Untitled)」といったインスト・ナンバーも気持ちよく聴ける。前作ラストを飾った「Jazzie's Groove」を踏襲するような、ジャジーBがトースティングを披露する重低音グルーヴ「Our Time Has Now Come」もファンキーでカッコいい。