The Popcorn / James Brown
King '69
60年代のJBのアルバムには、必ず1~2曲はファンキーなインスト・ナンバーが入っていたが、絶頂期に差し掛かった69年にリリースした本作『The Popcorn』は、ファンキーでジャジーなインストのみで1枚固めた異色作。汗だくで踊るJBを捉えたジャケットも最高にイカス。
冒頭のタイトル曲「The Popcorn」以下、ノリノリのファンキー・インストがズラリ。そのタイトルどおり、ポップコーンのように弾け飛ぶファンク・インスト。この「The Popcorn」が、60年代JBの頂点のひとつ「Mother Popcorn」へと繋がっていったことは明白。
トグロ巻くベース・ラインが催眠的なグルーヴを繰り出すファンク・チューン「In The Middle」、ビッグ・バンド・ジャズファンクの「Soul Pride」はクライド・スタブルフィールドの強力ドラム・ブレイク搭載。その他、ブルージーな「Why Am I Treated So Bad」、ジャジーな「A New Shift」、劇伴みたいな「Sudsy」、ジャコ・パストリアスのカバーが有名なジャズ・ファンク「The Chicken」など、当時のJBの勢いと充実ぶりが感じられる傑作。
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