our only weapon is our music
Our Only Weapon Is Our Music / Gonzalez
 EMI '75 

UKの中南米系~白人ミュージシャンが中心となったファンク・バンド/プロジェクト、ゴンザレスの2ndアルバム『Our Only Weapon Is Our Music』。
本作も74年の1stアルバムと同様、ラテンやジャズを取り入れたファンク/ソウル・サウンドを聴かせてくれるが、決して泥臭くならず爽快感を漂わすあたりはUKのバンドらしいところ。1stよりもメロウ成分増量で、ポップで聴きやすいアルバムに仕上がっている。
「Got My Eye On You」「The Love You've Given Me」「Risoled」といった、パーカッションとホーン・セクションが効いた、ラテン・テイストを程よく匂わすファンク・ナンバーがやはりイイ。ラテン/サルサ調の「Da Me La Cosa Caramba」、ポップでメロウなミディアム「Ain't It Funny」、ファンキーでジャジーなアーバン・グルーヴ「Nothing Ever Comes That Easy」、フルートが舞うブラジリアン・ジャジー・メロウな「Ahwai Five-O」、やや重心の低いミッド・ファンク「D.N.S.」、マリン・フレイヴァーが広がるラテン・メロウ・グルーヴ「Love Me,Love Me Not」、グルーヴィーなタイトル曲「Our Only Weapon Is Our Music」と、アルバム通して楽しめる好盤。
現行CDは更にボーナス・トラックを5曲追加。いずれも80年代中期ごろの録音と思われ、メロウなAOR/ポップ志向が大勢を占める。テンプテーションズの名曲を女性ヴォーカルでカバーした「Just My Imagination」、シャカタクみたいなフュージョン・インスト「Neptune」、ラテン・テイストのフュージョン「Virgin Flight」に混ざって、ティト・プエンテに捧げたラテン・ジャズ「Tribute To Puente」も。