whos gonna save the world
Who's Gonna Save The World / Father's Children
 Numero '11 

79年にマーキュリーからアルバム1枚を残したワシントンDCのバンド、ファザーズ・チルドレン。
その79年作は正直あまり印象に残っていないのだが、ヌメロが発掘リリースした本作『Who's Gonna Save The World』は抗い難い魅力を放つ好盤。72~73年頃に録音されながらもお蔵入りとなっていた曲をアルバム1枚にまとめたもので、メロウでグルーヴィーなファンク/ソウル・サウンドは、この時代のファンク/レア・グルーヴ好きのツボを確実に突いてくる。
グルーヴィーな哀愁ソウル「Everybody's Got A Problem」、メロウ・グルーヴ・チューンの「Linda」、ややサイケデリックな風味のスロウ「Dirt  And Grime」、パーカッシヴなリズムが浮遊感を湛えたメロウ・ミディアム「Who's Gonna Save The World」、ソリッドなファンク・ナンバー「Kohoutek」、ラテン・テイストを塗した涼やかなミディアム「In Shallah」、アフロ/ラテンなパーカッションとメロウなエレピが並走するグルーヴィー・ファンク・チューン「Father's Children」、気持ちいいリズムで揺れるミディアム「Universal Train」など、飽きのこない佳曲多し。