in search of the last trump of funk
In Search Of The Last Trump Of Funk / The Nation Funktasia
 East West '91 

初期のトニ・トニ・トニを手がけ、またアン・ヴォーグをデビューさせるなど、90年前後に躍進したプロデューサー・チーム、デンジル・フォスター&トーマス・マッケルロイ。
このネイション・ファンクタジアは、彼らの主導によるユニットで、本作『In Search Of The Last Trump Of Funk』が唯一のアルバム。本作はフォスター&マッケルロイの外部プロデュース作とは明らかに一線を画する作品で、彼らの趣味性=Pファンク・フリークぶりを前面に押し出したアルバム。ドラムは打ち込みなので、生っぽいグルーヴ感は希薄だが、ニュー・ジャックやヒップホップの要素も散りばめた(当時の)現代的なPファンク解釈といった趣きは、今聴いてもなかなか楽しめる。CDジャケットのブックレットには、Funky Tale Of A Nation と題された、何やらPファンク風のストーリーが展開されているようで、クリントンとプリンスと思しきイラストも描かれている。
サー・ノーズ風の語りから始まる「Intro」に続き、パーラメント「The Big Bang Theory」をサンプリングしたアッパーなファンク・チューン「Anti Funky World」で勢いよくスタート。モロPファンクなヴォーカル・ワークが楽しい「Move Me」、JB「Funky President」使いのバウンシーなファンク「Political Feet (And Booty Affair)」、女性シンガーがリードを取るグルーヴィーな「Planet Earth Thang」、「Fuzzy Sunshine」はオーソドックスなR&Bのミドル・ナンバー。
ブーツィーの「Funk Express Card」よりも早かった「Coool-Aid Express Card」は、JB's「Same Beat」をサンプリングした重いビートのミッド・ファンク。JB's「Damn Right I Am Somebody」のギター・リフを薄っすら敷いたニュー・ジャック風味のファンキーR&B「I Got Soul」、ややメタリックなトラックにPファンク調のコーラスを乗せた「On A Mission」、メロウなスロウ・ジャム「Peace, Love And Happiness」、ジョニー・テイラーの同名曲からフックのフレーズを拝借し、JB「Soul Power」とパーラメント「Aqua Boogie (A Psychoalphadiscobetabioaquadoloop)」の鳥の啼き声をサンプリングした「Who's Making Love」など、PファンクとJBからの引用がやたら多いアルバム。