skull snaps
Skull Snaps
 GSF '73 

ジョージ・カーのプロデュースのもとリリースされた、スカル・スナップスの唯一のアルバム。
凡そソウルのアルバムらしくない骸骨ジャケットだが、スカル・スナップスは本来はヴォーカル・グループであり、本作収録曲の多くはスウィートなソウル・ミュージック。しかし今日このグループの代表曲と言えば、超定番ドラム・ブレイク入りの「It's A New Day」に尽きる。
その「It's A New Day」は、初っ端から最後までお馴染みのブレイク・ビーツで貫かれたミッド・ファンクで、やはりカッコいい。ファンクではもう1曲、これもドラム・ブレイクが最高なグルーヴィー・ナンバー「Trespassing」もイイ。
その他の曲は、グループ本来の持ち味を生かしたソウル・ナンバーが並んでいるが、それらの曲もなかなかの出来。スウィートなスロウの「Having You Around」、シカゴ風味の流麗なミディアム「Didn't I Do It You」、緊張感溢れるストリングス・アレンジがカーティスっぽいニュー・ソウル・グルーヴ「All Of A Sudden」、グルーヴィーなミディアム「I Turn My Back On Love」、多幸感溢れる「I'm Falling Out Of Love」など、サンプリング・ネタのみで語るのはもったいない好盤。