funk capital of the world
Tha Funk Capital Of The World / Bootsy Collins
 Mascot '11 

今のところブーツィーの最新作となる『Tha Funk Capital Of The World』(邦題『魔法の未来都市=ファンクと「U」な仲間たち』)。
本作は、90年代以降のブーツィーの作品のなかでは『Christmas Is 4 Ever』と並んで最も充実した内容。Pファンク時代の古い仲間たちから、ブーツィーを慕うヒップホップ・アーティスト、更にはサミュエル・L・ジャクソンやコーネル・ウェスト博士まで、ブーツィーの幅広い人脈を駆使し招集。これら豪華ゲスト陣を従えた、リリース当時丁度還暦を迎えたブーツィーの、年齢を感じさせぬ若々しさが何とも眩しい。前年には、長年活動を共にしてきた兄キャットフィッシュが亡くなっており、本作のブックレットにはキャットフィッシュの写真と、弟から兄への追悼メッセージが記されている。また、Pファンク全盛期を共に支えた盟友、ゲイリー・シャイダーも前年に亡くなっており、彼らへのトリビュートの意味合いもある作品。
アルバムは、アイス・キューブ、スヌープ・ドッグ、チャックDの豪華ゲスト・ラッパーを招いた強力ヒップホップ・ファンク・チューン「Hip Hop @ Funk U」、ジミ・ヘンドリクスの声をサンプリングしたハードなファンク・ロック・ナンバー「Mirrors Tell Lies」、キャットフィッシュ、フレッド・ウェズリー、フランキー・キャッシュ・ワディらが参加したJB'sっぽいミッド・ファンク「JB-Still The Man」と、序盤から気合い漲るファンク大会。
クールにファンクする「Freedumb(When-Love-Becomes-A-Threat)」、十八番の”Wind Me Up!"の雄叫びから始まる「After These Messages」には「Give Up The Funk」のフレーズを挿入、「Kool Whip」はホーニー・ホーンズ「Four Play」のギターにニヤリとさせられる。シーラEと制作したパーカッシヴな「The Real Deal」、ボビー・ウォマックが歌う「Don't Take My Funk」では、キャットフィッシュがギターの他にフックを歌っていて、ファンクなのに何故か泣けてくる。
本作中では最もシリアスなムードの「If Looks Could Kill」、バケットヘッドを起用したオルタナティヴなロック・ナンバー「Mind Under Costruction」、スペイン語で歌われる「Siento Bombo」、ジョージ・デュークとロン・カーター客演の「The Jazz Greats(A Tribute To Jazz)」は、ジャズのPファンク流解釈。
「Garry Shider Tribute」はタイトルどおりゲイリー・シャイダー追悼曲。ゲイリーの葬儀の後に録音したトラックに、生前に録ってあったゲイリーのギターを乗せたもので、クリントンとゲイリーの妻、リンダが参加。シンプルな曲だが、それ故に沁みる。テンダーな雰囲気に包まれる「Stars Have No Name」、ネットリしたスロウの「Chocolate Caramel Angel」、ラストのミュージック・ソウルチャイルド参加の「Yummy,I Got The Munchies」は、「Munchies For Your Love」の改作。