tough guys
Tough Guys / Isaac Hayes
 Enterprise '74 

『Shaft』の成功で黒人映画音楽の第一人者となったアイザック・ヘイズが、そのキャラクターを生かし自ら主演した”Three Tough Guys”のサウンド・トラック。
本作でも『Shaft』同様にソウル/ファンク/ジャズが交錯した、ヒリヒリするようなスリリングなビッグバンド・サウンドが聴ける。アナログ2枚組でやや冗長な『Sfaft』に比べて、こちらは1枚にコンパクトに纏まっていて聴き易い。
「Thene From Shaft」直系の図太いチェイス系ビッグバンド・ジャズ・ファンク「Title Theme」で幕開け。 ムーディーな「Randolph & Dearborn」、グルーヴィーなミドル「The Red Rooster」、乾いたパーカッションが効いたアフロ・ジャズ・ファンク「Joe Bell」、ギター・リフが気持いいミディアム「Hung Up On My Baby」、まったりジャジーな「Kidnapped」、アフロ・パーカッションがドス黒いジャズ・ファンク・チューン「Run Fay Run」、パーカッシヴで太いグルーヴの「Buns O'Plenty」、ラストの「The End Theme」まで、黒汁滴るブラックスプロイテーション・サントラの傑作。