all time best 3

前回の記事に続いて、フェイヴァリット・アルバム100選。
100枚選んでみて、やはりファンク偏重の偏ったチョイスになってしまった。
あのソウルの名盤が入っていないとか、あの大物シンガーの代表作が漏れているとか、100枚選び終わった後にいろいろ気付いてしまった。ファンクの名盤とされるものは概ね入っているとは思うけど。

今回はNo.31-60までの30枚。
この辺りも、その時の気分によって順位は大きく変動しそう。
(アルバム・ジャケット及びタイトルから過去レヴューにリンクしています)

※順位を一部変更しました。また、各作品に対する簡単なコメントを追加しました。

black messiahNo.31
Black Messiah / D'angelo & The Vanguard
Release:2014
本作リリース時の、狂騒、興奮、驚きは、ちょっと今まで経験したことのないような異様なモノだった。ジャケットが表すように、まさに黒い救世主の降臨を待ちわびた群集の熱狂といった感じ。何せ15年のブランク。個人的にも、これほど渇望し、リリースに至る過程でこれほど高揚・興奮したアルバムは他に無い。

funkentelechyNo.32
Funkentelechy VS. The Placebo Syndrome / Parliament

Release:1977
ブーツィー不在(?)も、ブギーのベースが負けじと超重量級グルーヴを繰り出す、P軍団屈指のヘヴィー・ファンク作。初のソウル・チャートNo.1ヒット「Flash Light」は、バーニーのシンセ・ベースがグルーヴを支配する。

maggot brainNo.33
Maggot Brain / Funkadelic
Release:1971
1曲目のエディーのギターが延々と咽び泣く幽玄スローのタイトル曲は敷居高いが、2曲目以降はどっしりファンクなリズム隊の上でギターが火を噴く、ブラック・ロック/サイケデリック・ファンクの波状攻撃。

its your worldNo.34
It's Your World / Gil Scott-Heron & Brian Jackson
Release:1976
ギル・スコット・ヘロンと盟友ブライアン・ジャクソンの双頭ユニットと、ミッドナイト・バンドとの連携が最も緊密な時期のライヴ音源+スタジオ録音曲の2枚組。ジャズ/ファンク/ソウル/ラテンが緻密にクロスするハイブリッドでヒップさも持つこのグルーヴは、後のUKアシッド・ジャズの源流のひとつ。

hot pantsNo.35
Hot Pants / James Brown
Release:1971
ブーツィー脱退後の新生JB'sを率いての、長尺ファンク4曲のみで勝負した直球ファンク・アルバム。ジョン・ジャボ・スタークスのドラムとフレッド・トーマスのベースが繰り出す、図太く真っ黒けのグルーヴが脈々とウネリまくる。

hipper than hipNo.36
Hipper Than Hip Yesterday, Today & Tomorrow / Tower Of Power
Recorded:1974、Release:2013
『Back To Oakland』リリース時のプロモーションのため、ラジオ放送用に収録したスタジオ・ライヴ音源を発掘した2CD。バンド全盛期のメンバーとセット・リストで、若さと勢いに溢れた超絶タイトなグルーヴに圧倒される。

skin tightNo.37
Skin Tight / Ohio Players
Release:1974
メンバーチェンジとレーベル移籍を経て再スタートしたオハイオがいきなり放った出世作。グルーヴィーで踊れるファンクとネットリ纏わりつくスロウの2本立てで、バンドの新たな個性を確立。

black albumNo.38
The Black Album / Prince
Recorded:1987、Release:1994
殿下史上最高濃度のファンクネスを凝縮しながらも、気紛れからか歴史の闇に消えた不遇の作品。コレが当時正式にリリースされていれば、80年代最高のファンク・アルバムという称号を手にしていたに違いない。

understandingNo.39
Understanding / Bobby Womack
Release:1972
ソウル界最高峰のノドと技量、時代を読む卓越したセンスを併せ持つ類稀なソウル・スタイリストが、悪友スライとニュー・ソウルの影響を落とし込んだ最高傑作。とにかく、「Woman's Got A Have It」が名曲過ぎる。

graham central stationNo.40
Graham Central Station
Release:1973
「Thank You」以降の、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが進んだかもしれないもう1つの道を、ファンク・ベースの祖が自ら率いたリーダー・バンドで提示して見せた1stアルバム。グルーヴ・マスターたるラリーのベースを中心に、バンド一丸となって突進する豪球ファンクを連発。

live at fillmore westNo.41
Live At Fillmore West / Aretha Franklin
Release:1971
キング・ピンズ+αのグルーヴィーでソウルフルこの上ない演奏を従え、白人ロックの曲だろうが何だろうが、たちどころに黒々としたソウルに錬成してしまうアレサの歌ぢからに感服するしかない名ライヴ盤。

life love and faithNo.42
Life, Love And Faith / Allen Toussaint
Release:1972
ニュー・オリンズ・ソウル/ファンク界のマエストロが、絶頂期ミーターズとがっぷり組んで制作。匠のセンスが光る曲の良さ、メロディーの瑞々しさを、世界最強のリズム隊のグルーヴが支える。

betty davisNo.43
Betty Davis
Release:1973
マイルスの元妻にして史上最凶の女傑ファンカーが、その人脈を駆使して西海岸の凄腕ミュージシャンを招集。ファミリー・ストーンやGCSのメンバーを中心にした、ベイエリア・ファンク・オールスターズとも言える布陣で録音した豪球ファンク作。

right on be freeNo.44
Right On Be Free / The Voices Of East Harlem
Release : 1970
ニューヨーク出身の少年少女の大人数ヴォーカル・グループの、生命力と躍動感溢れるヴォーカル&コーラスに当てられ、デュプリー、レイニーら名うてのミュージシャン達がつい本気を出してしまった超強力なグルーヴが凄まじい、教会とストリート・コーナーを結ぶゴスペル・ファンク/ソウル作品。

feel meNo.45
Feel Me / Cameo
Release:1980
策士ラリー・ブラックモンを中心に、70年代~80年代をサヴァイヴし続けたファンク・バンドが、最充実期となる最も大所帯だった頃に制作した傑作群のうちの1枚。ソリッドにキレまくるリズム・セクション、シャープに切り込んでくるホーン隊、変幻自在に展開するヴォーカル・ワークで、ファンクもスロウもキャメオ・マナーに染め上げる。

wild and peacefulNo.46
Wild And Peaceful / Kool & The Gang
Release:1973
ストリート・ファンクの雄が放った大ブレイク作。バンドの代表作どころか、70年代ファンクを代表する1枚。ワサワサした猥雑なムードと突き抜けたパーティー感が最高な「Funky Stuff」「Jungle Boogie」は、問答無用の2大ファンク・クラシック。

low end theoryNo.47
The Low End Theory / A Tribe Called Quest
Release:1991
ファンクネス宿る重低音ビーツが当時のヒップホップ・シーンに絶大なインパクトを与えたATCQの2ndアルバム。スペシャルな声を持つQティップと、ストレートでタフなMCのファイフ、対照的な2人のラップもカッコいい。

metersNo.48
The Meters
Release:1969
ニューオリンズ・ファンクの礎となった、ミーターズのデビュー・アルバムにして歴史的作品。ヴォーカル無し、4人のみの演奏による楽曲はシンプルの極みだが、プリミティヴな魔法が音と音の隙間から溢れ出している。

a blow for me a toot to youNo.49
A Blow For Me, A Toot To You / Fred Wesley & The Horny Horns featuring Maceo Parker
Release:1977
JB~Pファンクと渡り歩いた革新ファンク請負人=フレッド&メイシオを看板に、クリントンの庇護下で制作された稀有なジャズ・Pファンク・アルバム。P本隊のスピンオフながら、ブーツィー、バーニーらPの1軍メンバー総出の鉄壁グルーヴで盛り立てる。

root downNo.50
Root Down / Jimmy Smith
Release:1972
ジミー・スミスがポール・ハンフリー、ウィルトン・フェルダーら、ジャズ・ファンク界の神プレイヤーらを率いて録音したライヴ盤。スリリングなジャズ・ファンクはもちろん、まったりムードのソウル・カバーまでも、グルーヴィーこの上ない演奏を聴かせるオルガン・ジャズ・ファンクの大定番。

sex machineNo.51
Sex Machine / James Brown
Release:1970
60年代JB総決算となる69年ライヴ音源と、ブーツィーらを起用しネクスト・レベルへと到達した70年擬似ライヴを抱き合わせた意義深いJB代表作の1枚。タイトル曲他、鬼のハードコア・ファンク連発だが、JB自ら弾くファンキーなオルガンが聴けるインスト・ナンバーもイイ味。

sons of soulNo.52
Sons Of Soul / Tony Toni Tone
Release:1993
ヒップホップ/ニュー・ジャック・スウィング全盛の時代に、90年代の進行形ファンク・バンドとしての在り方を見せつけたトニーズの代表作。この後3人は、それぞれソロ活動/プロデュース業へと重心をシフトさせていく。

curtisNo.53
Curtis / Curtis Mayfield
Release:1970
ジャケットも秀逸なカーティスの記念すべきソロ1st。ホーン・セクションが高らかに咆哮し、緊張感漲るストリングスにテンション高まる大名曲「Move On Up」をはじめ、長尺のサイケデリックなファンクと、伝統的なシカゴ・ソウルが混在。

let's take it to the stageNo.54
Let's Take It To The Stage / Funkadelic
Release:1975
『Chocolate City』と同時期に録音され、ブーツィー合流で一気にファンク度アップした、ウェストバウンド後期の傑作。「Get Off Your Ass And Jam」のカッコいいギター・ソロは、スタジオに突然フラッと現れた素性不明の謎のギタリストによる演奏とのこと。

fully loadedNo.55
Fully Loaded / Magnum
Release:1974
ジャズやロック、ラテンも飲み込んだハイブリッドなストリート・ファンク・サウンドに、ジメッとした路地裏のメロウネスをしのばせた、無名のバンドによるレア・グルーヴ名盤。土臭いパーカッションと濡れたエレピの音が生々しく響く。

no time to burnNo.56
No Time To Burn / Black Heat
Release:1974
アフロ、ジャズ、ラテンを丸ごとファンクの闇鍋にブチ込んだ、熱いゴッタ煮ファンク・サウンドが痛快な、偉大なB級バンドの2ndアルバム。クール&ザ・ギャングのカバーとか、本家よりもカッコいい。

bustin looseNo.57
Bustin' Loose / Chuck Brown & The Soul Seachers
Release:1978
ワシントンDCの顔役、Go-Goのゴッドファーザーによる、プレGo-Go/70年代ファンクの傑作。タイトル曲他ファンク・ナンバーはもちろん、ムーディーなバラードやラテン・テイストまで、深く広い芸の幅を見せつける。

party downNo.58
Party Down / Little Beaver
Release:1974
リズム・ボックスをバックにギターを爪弾く、レイジーでメロウ、ファンキーでジャジーなマイアミ・ソウルの名ギタリストによる、アフターアワーズな名品。気だるげで哀愁滲むヴォーカルも味わい深い。

stretchin out inNo.59
Stretchin' Out In / Bootsy's Rubber Band
Release:1976
ブーツィー念願の初リーダー作は、自身のバンドの他、クリントン以下Pファンク本隊も全面バック・アップ。の割には、パーラメントの作品と比べるとバンドの音が薄いようにも感じるが、それはブーツィーのベースの音がデカ過ぎるからだろう。

coolin groovinNo.60
Coolin' 'N Groovin' A Night At On-Air
Release:1993
バーナード・パーディー、デイヴィッド・T・ウォーカー、チャック・レイニー、ルー・ドナルドソンら、ジャズ・ファンク・グレイツが渋谷に一同に会した奇跡の一夜の模様を収めたライヴ盤。

No.61-100はこちら→All Time Best 100 Albums No.61-100