Just Outside Of Town / Mandrill
Polydor '73
マンドリルの4thアルバム『Just Outside Of Town』。
アフロ/ラテン/ロックの要素が、原型を留めたままファンクの闇鍋でグツグツと煮込まれたような音楽性は本作でも健在。各曲の振り幅の大きさは相変わらずだが、楽曲のクオリティは高い。
アルバム中では、ファンク・ナンバーがやはり好みで、へヴィーなリズムがウネり分厚いホーンが迫るドス黒アフロ・ファンク「Mango Meat」、ストリート臭横溢のジャズ・ファンクと、陽気なラテン・グルーヴが交互に立ち現れる「Fat City Strut」、この2曲は猛烈にカッコいい。
このテのファンク・チューンだけやってくれればいいのにと個人的には思うが、その他の曲も侮れない。グルーヴィーに疾走する「Never Die」、リッチなストリングス入りのスウィート・スロウ「Love Song」、サイケデリックな感触もあるファンク・ロック「Two Sisters Of Mystery」、アフロ・ジャズ・インストの「Afrikus Retrospectus」、黒さゼロのポップ・ソング「She Ain't Lookin' Too Tough」、ウォーみたいな哀愁フュージョン・インスト「Aspiration Flame」と、ゴッタ煮感がハンパない。
コメント
コメント一覧 (4)
ファンクやらせたら凄腕なんですけど、そのスキルの高さ故に何でも出来ちゃうし、やっちゃうという、ある意味器用貧乏とも言えるバンドかもしれないですね。
ご存知かもしれませんが、Mandrillが昨年にほぼ40年ぶりのオリジナルアルバムとなる「Back In Town」をリリースしていました。
まだ一部しか聴いてませんが、「Tribute to Ali」「Ape's Back in Town」「Mandrill Got da Funk」等なかなかの曲が有り、宜しければチェックしてみてください。
マンドリルが新作をリリースしていたとは知りませんでした。
何曲かチェックしてみましたが、相変わらずの野蛮なファンクと雑多な音楽性で嬉しくなりました。早速アマゾンでCDを注文しました。