just out side of town
Just Outside Of Town / Mandrill
 Polydor '73 

マンドリルの4thアルバム『Just Outside Of Town』。
アフロ/ラテン/ロックの要素が、原型を留めたままファンクの闇鍋でグツグツと煮込まれたような音楽性は本作でも健在。各曲の振り幅の大きさは相変わらずだが、楽曲のクオリティは高い。
アルバム中では、ファンク・ナンバーがやはり好みで、へヴィーなリズムがウネり分厚いホーンが迫るドス黒アフロ・ファンク「Mango Meat」、ストリート臭横溢のジャズ・ファンクと、陽気なラテン・グルーヴが交互に立ち現れる「Fat City Strut」、この2曲は猛烈にカッコいい。
このテのファンク・チューンだけやってくれればいいのにと個人的には思うが、その他の曲も侮れない。グルーヴィーに疾走する「Never Die」、リッチなストリングス入りのスウィート・スロウ「Love Song」、サイケデリックな感触もあるファンク・ロック「Two Sisters Of Mystery」、アフロ・ジャズ・インストの「Afrikus Retrospectus」、黒さゼロのポップ・ソング「She Ain't Lookin' Too Tough」、ウォーみたいな哀愁フュージョン・インスト「Aspiration Flame」と、ゴッタ煮感がハンパない。