can you feel it
Can You Feel It / The Voices Of East Harlem
 Just Sunshine '74 

ニューヨークの男女混成ゴスペル・ヴォーカル・グループ、ヴォイシズ・オブ・イースト・ハーレムの3rdアルバム『Can You Feel It』。
コーネル・デュプリー、チャック・レイニー、リチャード・ティーら腕利きセッション・ミュージシャンがバックアップした1stアルバム『Right On Be Free』、一転、カーティス・メイフィールドとリロイ・ハトソンがプロデュースにあたったカートム録音の2nd『The Voices Of East Harlem』と、いずれも傑作だが、この『Can You Feel It』も甲乙付け難い出来。
前作に引き続きカートムのミュージシャンを起用しているが、本作ではリロイ・ハトソンが全面的にプロデュースとアレンジを手がけたことで、必然ハトソン色が前面に出てきている。前作で聴かれたカーティスっぽいファンキーな粘っこさは薄れてはいるが、メロウでグルーヴィーな楽曲の数々は文句なく気持ちいい。
ヴォーカル陣もデビュー時のキッズ・グループから成熟へと向かう途上にあり、かつてのクワイア的な盛り上がりは控え目なのはちょっと寂しいが、落ち着いた大人のソウル・ヴォーカル・グループといった佇まいを感じさせる。
アルバム・オープニングのタイトル曲「Can You Feel It」はグルーヴィーなミディアム・ナンバー。心地よい昂揚感に満たされたミドル「Amazing Love」、柔らかなミディアム・スロウ「Just Got To Be Myself」、温かみのあるメロウ・ソウル「Rare So Rare」、ブラックスプロイテーション調の黒光りするニュー・ソウル・グルーヴ「Jimmy Joe Lee」、ハトソンらしい清々しいメロウ・グルーヴ「Take A Stand」、穏やかなスロウ「Take A Little Time To Love」、気持ちいいテンポで揺れるミディアム「March Across This Land」、ラストはファンキーに蠢くインスト・ナンバー「Can You Feel It Part 2」。