spirit of the boogie
Spirit Of The Boogie / Kool & The Gang
 De-Lite '75 

クール&ザ・ギャングの通算8作目のアルバム『Spirit Of The Boogie』。
『Wild And Peaceful』の大ヒットで一躍トップ・ファンク・バンドに躍り出た後、前作『Light Of The World』ではアーティスティックな姿勢を強調し、ただのダンス・ファンク・バンドではないところを打ち出してきたが、続く本作ではディスコの影が背後に忍び寄りつつも、『Wild And Peaceful』のストリート・ファンク路線に回帰した曲も含む快作。ジャケットにはジョジョの石仮面のような絵も描かれているが、こういった神秘趣味やアフリカ志向(石仮面の元ネタの翡翠仮面はマヤ文明だが)は、アース・ウィンド&ファイアに代表されるように、この時代のファンク・バンドのひとつの特徴だが、サウンド面にもその傾向は表れている。
アルバムの幕開けに相応しいストリート・ファンク・シンフォニーが聴けるタイトル曲「Spirit Of The Boogie」、初期の名曲「Let The Music Take Your Mind」のフレーズを引用した「Ride The Rhythm」、「Jungle Boogie」をベースに、ファンキーなフルートとパーカッションでアフロ・ジャズ・ファンク色を増したグレイト・ファンク・チューン「Jungle Jazz」、この頭3曲のファンク連弾はかなり強力。
アースでお馴染みのカリンバの音色も聴こえる「Ancestral Ceremony」、リッチなホーンとコーラスが効いたファンク「Mother Earth」、陽気なカリビアン・ファンクの「Caribbean Festival」あたりもイイ。
メロウ系では、歌モノの「Sunshine And Love」の他、「Summer Madness」の冬ヴァージョン「Winter Sadness」があるが、コレは「Summer Madness」には遠く及ばない。