columbia years
The Columbia Years 1968-1969 / Betty Davis
 Light In The Attic '16 

本作はベティがマイルス・デイヴィスと結婚していた時期にコロンビアに吹き込んだ音源を纏めた編集盤で、全9曲中8曲が未発表曲。
うち6曲が69年に録音されたもので、かの『Bitches Brew』直前にマイルスとテオ・マセロのプロデュースで制作。ハーヴィー・ハンコック、ハーヴィー・ブルックス、ジョン・マクラフリン、ウェイン・ショーター、ラリー・ヤングといった新旧マイルス・バンドの面々に、ビリー・コックス、ミッチ・ミッチェルのエクスペリエンス/バンド・オブ・ジプシーズによる連合軍という強力布陣でバックアップ。ここで聴ける音は、60年代末にジミやスライが目指した黒いファンクネスとロックのグラマラスな融合。ベティのヴォーカルは、まだ後のドスを効かせてガナるようなスタイルではないので、あのヴォーカルがダメな人もコレなら聴き易いかも。
ゴツゴツしたグルーヴのファンク「Hangin' Out」、泥臭くもクールなファンク・ロック「Politician Man」、乾いたグルーヴが走るファンキー・チューン「Down Home Girl」、節くれだった骨太なロック・ナンバー「Born On The Bayou」、「I'm Ready, Willing & Able」はラフなデモ音源のテイク1と、グルーヴィーな完成版のテイク9を収録。
残り3曲は、マイルスの前に付き合っていたヒュー・マセケラ制作の68年録音の音源。こちらはもっとストレートなソウルをやっている印象。陽性グルーヴのソウル・ナンバー「It's My Life」、コロンビアからの唯一のシングルとなるバラード「Live, Love, Learn」、ダンサブルなノーザン・ソウル調「My Soul Is Tired」と、こちらの音源もやはり興味深い。