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T.A.P.O.A.F.O.M. / George Clinton & The P-Funk Allstars
 Epic '96 

82年~93年はキャピトルとペイズリー・パークからソロ名義でアルバムをリリースしていたクリントン。94年にはパーラメント,ファンカアデリック&Pファンク・オールスターズ名義の『Dope Dogs』を、続く96年の本作『T.A.P.O.A.F.O.M.』はジョージ・クリントン&Pファンク・オールスターズ名義でリリース。
基本的には、やってることは前作とあまり変わりないが、より西海岸ヒップホップに接近した、リラックス&レイドバックしたサウンド。クリントンはこの頃あたりから体調が悪くなってきたのだろうか、歌も掠れ気味で覇気が無いように感じるが、そういったコンディション面の理由もあってユルめのファンクが多くなっているのかもしれない。ダラダラと垂れ流されるグルーヴは好みが分かれるところだろうが、個人的にはコレは意外に聴き易い好盤と思う。ちなみにアルバム・タイトルは、The Awsome Power Of A Fully-Operational Mothership の略。
エリック・サーモンを共同プロデューサーに迎えた「If Anybody Gets Funked Up(It's Gonna Be You)」は、Eらしいクールなヒップホップ・ファンク・チューン。ジュニー 作の「Summer Swim」は、『Motor Booty Affair』のムードが甦ったような、グルーヴィーな極上サマー・ファンク・ジャム。ロドニー・スキート・カーティスのベースがコシのあるグルーヴを繰り出し、アンプ・フィドラーの鍵盤がジャジーなムードを醸す「Funky Kind(Gonna Knock It Down)」、ギター・ループが耳にこびり付くブラックバード作の「Mathematics」、Gファンク調のレイドバック・チューン「Hard As Steel」、ギャップ・バンドのチャーリー・ウィルソンが客演した哀愁漂うルーズなスロー・ファンク「New Spaceship」、「Underground Angel」もまったりレイドバックしたユルめのファンク。
アンプ作の「Let's Get Funky」 はループ感の強いトラックとヒップ寄りのビートながらキレイにまとまったグルーヴィー・チューン。「Flatman & Bobbin」は、Pヴァイン発の未発表曲集第5弾『A Fifth Of Funk』に収録されていた、78年パーラメント名義の同名曲の再演。ブーツィー&バーニー揃い踏みのルーズにウネるファンカデリカルなスロー・ファンク「Sloppy Seconds」、ブツブツと呟くようなラップ・シンギングがクールと言えばクールな「Rock The Party」は、ポール・ライザーによるストリングス・アレンジ入り。スラップ・ベースが弾みジャジーなサックスが漂う「Get Your Funk On」、タイトル曲「T.A.P.O.A.F.O.M.」は地味目な淡々とした曲。