black rhapsody
Black Rhapsody / Little Beaver
 Cat '74 

マイアミのソウル・ギタリスト/シンガー/ソング・ライター、リトル・ビーヴァー。
彼の代表作である3rdアルバム『Party Down』がソロ・アーティストとしてのリトル・ビーヴァーを前面に打ち出しているのに対し、最初の2枚のアルバムは、どちらかというとセッション・ギタリストのリーダー作といった趣きが強いように感じる。全曲インスト・ナンバーで構成された2ndアルバムとなる本作『Black Rhapsody』は特にそう感じさせる。
自作曲は半分、A面の4曲のみで、B面4曲は当時のソウル・ヒットを中心にメロウなカバーで固める。1stの『Joey』にあったブルージーさは本作では減じ、代わりにジャジーさが増している。これは洗練さを増したとも言い換えられるだろうが、このイナタさと洒脱さは次作『Party Down』へと繋がっている。

アルバムの冒頭を飾る「A Tribute To Wes」は、途中何度かの転調を交えジャジーにファンキーにグルーヴする。ほのかに薫るカリビアンな風情がいかにもマイアミ・ソウル的で気持ちイイ。終盤唐突に「Funky Nassau」なグルーヴでファンキーにフェイド・アウト。
「Blues For Mama」は本作では珍しくブルージーなナンバー。「Hit Me With Funky Music」もブルージーなフィーリングを残しながらファンキーに跳ねる。「Loosen Up」はルーズなグルーヴが心地いい。

流麗なプレイでキメるガーシュイン「Summertime」、テンプテーションズ「Just My Imagination」はメロウで歌心溢れるギターを聴かせる。曲の終盤は幻想的でまさにイマジネイティヴな演奏。
ジャクソン5「Never Can Say Goodbye」での、デイヴィッド・T・ウォーカーとはまた違うリトル・ビーヴァーの垢抜けなさが残るギター・プレイもイイ。ラストのアル・グリーン「Let's Stay Together」はアーシーでソウルフルな演奏を聴かせる。