find a friend
Find A Friend / Kaygee's
 Gang '76 

ロバート&ロナルド・ベルの実弟、ケヴィン・ベルを中心としたクール&ザ・ギャングの舎弟バンド、ケイジーズの2ndアルバム『Find A Friend』。
前作『Keep On Bumpin' & Masterplan』は、クール&ザ・ギャングからジャジーな音楽性を抜いた感じの痛快なストリート・ファンクの傑作だったが、本作もなかなかの秀作。70年代中期のクールのように考え過ぎるところがなく、ゲットーのパーティー・バンドとしての本分を弁えているのがこのバンドの良さ。
アルバムはメロウで美しい小曲「Find A Friend(Prelude)」 で意表を突くスタート。続く「On The Money」は期待どおりのストリート感覚のパーティー・ファンク。爽快なソウル・ダンサー「Keep On Saying」、クール直系のブギー・ファンク・チューン「I Believe In Music」、ディスコティークなダンス・ナンバー「Be Real」、「Together」はやや抑制の効いた展開から、ブレイク部分でザクザクとカッティングを刻みつけるファンク・チューン。
「Waiting At The Bus Stop」は「You've Got To Keep On Bumpin'」系のアッパーでノリノリのディスコ・ファンク・チューン。アースっぽさもあるディスコ・ファンク「Inspiration」、涼やかなミディアム・ナンバーの「Thank You Dear Load」、「Shaft」風のスネアが一瞬ブラックスプロイ調かと思いきや、すぐにクラヴィネットがブリブリと鳴るパーティー・ファンクへと展開する「Mr. Nothin'」、スペイシーなシンセが広がり、嚙みつくようなワウ・ギター、カリンバの音色も聴こえる「S.T.P.(Singing, Teaching & Preaching)」、ラストはアコギが気持ちいいメロウ・ソウル「Find A Friend(Conclusion)」。