soul makossa
Soul Makossa / The Mighty Tom Cats
 Paul Winley '74 

ポール・ウィンリー・レコードはスモーキン・ジャズ・ファンク/レア・グルーヴ盤の『Harlem Underground』をリリースした、何とも怪しげなマイナー・レーベルだが、この素性不明のバンド、マイティ・トム・キャッツの『Soul Makossa』も相当いかがわしい作品。
タイトル曲「Soul Makossa」はもちろんマヌ・ディバンゴのカバー、かと思いきや、コレはマヌのオリジナルそのまんまではないか?いや多少エディットしてあるのかも知れないが、ほとんど同じに聴こえる。他人の曲をそっくりそのまま収録してしまうという、パクリとかいう次元を超えた所業。
他の曲はこのバンドの演奏と思われ、レゲエというかアフロ/カリビアンなムードの「Tom Cat Reggay」、武骨なパーカッションが土着グルーヴを生む「Skin 'N' Soul」、アフロ・ジャズ・ファンクの「Good Groove」「Mozambique」、アフロ/ラテン/カリブのリズムが混ざり合うような長尺曲「Bahamas Melody」など、レア・グルーヴ的にはなかなか面白いアルバム。
しかし、これだけでは終わらない。手元にある再発CDにはボーナス・トラックが2曲追加されているのだが、そのうちの1曲はファットバック・バンドの「Wicky Wacky」のプロトタイプであるパーセプション時代のシングル「Dance Girl」そのまま収録という「Soul Makossa」同様の荒業を披露。もう1曲はハーレム・アンダーグランド「Finger In It」の別ヴァージョンだが、これもマイティ・トム・キャッツによるカバーではなく、ハーレム・アンダーグランドによる演奏なのではないかと思える。