touch of soul
Touch Of Soul / Art N' Soul
 Big Beat '96 

トニ・トニ・トニのティモシー・クリスチャン・ライリーのプロデュースした3人組ソウル・バンド、アートゥン・ソウル唯一のアルバム『Touch Of Soul』。
トニーズの最終作となった『House Of Music』と同時期のリリースとなった本作。その『House Of Music』は、トニーズの3人が揃って制作した曲はほとんどなく、ラファエルとドゥウェインがそれぞれ単独で制作した楽曲を1枚に纏めたものだったが、もとより影が薄かったティモシーの不在感がより際立った作品でもあった。
それもそのはず、『House Of Music』とおそらく同時進行で制作された本作に、ティモシーは掛かりっきりだったのだろう。メンバーは後にサム・ボスティックと名乗り好盤『Soul Supreme』をリリースするトレイシー、ラトレル、ティモシーの実弟ディオンの3人。メンバー構成からしてまんまトニーズだが、お馴染みジョン・ジュブ・スミスも全編に渡ってギターを弾いた本作から聴こえてくるのは、あの当時のトニーズ・サウンド。ドラムがほぼプログラミングなので、トニーズよりはメインストリームのR&B寄りではあるが、しなやかでふくよかな生音の質感が瑞々しい逸品。
アルバムは1曲目の「Ever Since You Went Away」から、クラシック・ソウルの芳香漂う絶品スウィート・スロウ。更にメロウR&Bな「Stay With Me」、ドリーミー・スロウの「Special」と、アルバム序盤はスロウ攻め。以降も、粘っこくバウンスするミドル「Ridin'」、ムーディーなインタールド「Light The Candles」、シルキーなメロウ・チューン「Nature Rise」と、気持ちいいサウンドが流れていく。
一方、アルバム後半は、ラファイエット・アフロ・ロック・バンド「Hihache」のビートにスレイヴ「Just A Touch Of Love」のフレーズを乗せたタイトル曲「Touch Of Soul」や、アル・グリーン「Let's Stay Together」にJB「The Payback」、スライ「Sing A Simple Song」をサンプリングした「Dog N' Me」といったファンキーな曲も披露。70'sな肌触りが気持ち良すぎるグルーヴィー・メロウ・ソウル「Goin' On」、アイズレー・ブラザーズ「For The Love Of You」のムードを敷いたアーバン・ミディアム「That's How Love Goes」も堪らない。