gimme your hand jb
Gimme Your Hand J-B!
 P-Vine '89 

本作はJB主宰のピープル・レーベルを中心に、70年代前半のJBプロダクションによる録音を纏めた編集盤。
ピープルと言えば、まずはJB'sということになるのだが、ここではJB’s名義の曲は外し、ソロ・シンガーやヴォーカル・グループに焦点を当てている。とは言え、ここで聴ける曲の多くはJB'sによるバッキングと思われ、黒く燻されたファンク・チューンから旨味溢れるソウル・ナンバーまで、円熟期のJB'sのグルーヴィーな演奏が楽しめる。
JBの幼馴染みだという男性シンガー、リー・オースティンは最多の8曲収録。「Gimme Your Hand」「I'm A Man」といったイカシたファンク・ナンバーが聴きモノ。リトル・リチャード「Tutti Frutti」のカバーは、完全にJBスタイルのファンキー・ソウル仕立て。バラードの「Moonlight」「The Truth」、ウィルソン・ピケット/ボビー・ウォマックのカバー「I'm In Love」、ミディアムの「Real Woman」などもイイ。
リン・コリンズは4曲収録。気風のいい姉御肌の歌唱が映えるファンクの「Oh Uncle Sammy」、「Mama Feelgood」は73年のサントラ『Black Caesar』にも収録された超カッコいいファンク・チューン。JBとのデュエット・ナンバー「What My Baby Needs Now Is A Little More Lovin'」は、ボビー・ウォマック『Communication』収録のレオン・ウェア作「Come L'amore」に似てるような。「This Guy - This Girl's In Love」もJBとのデュエットで、柔らかなミディアム・ソウルが気持ちいい。
3人組ヴォーカル・グループのスライ・スリック&ウィッキドは「Sho' Nuff」「Ready For You」の2曲。いずれも、JB'sとは異なる演奏・サウンドだが、絶妙なテンポで揺れるスウィートなミディアム・ナンバーで、コレは堪らん逸品。
JBにとって憧れの存在であったシンガー、ハンク・バラードは、60年代末~70年代前半にJBプロダクションで作品を残しているが、ここでは70年代にピープルからリリースしたシングル3曲を収録。ファンク・クラシックとして名高い「From The Love Side」がやはり傑作だが、他にも「Annie Had A Baby」「Finger Poppin' Time」と、抜群のノリのファンクを聴かせる。
女性シンガーのシャーリー・ジーン&リレイションズは2曲で、「People Make The World Better Place」はゴスペル・バラード、「If I Had A Man Like You」はファンキーなジャンプ・ナンバーでコレも聴き応え十分。