sex and soul
Sex And Soul / Roy C.
 Mercury ’73 

ジョージア出身のソウル・シンガー/ソングライター/プロデューサー、ロイC。
サンプリング・ネタとして有名なハニー・ドリッパーズ「Impeach The President」や、4人組ヴォーカルグループのマークⅣなどを手がけたことでも知られる才人だが、やはりまずはシンガーとして語られるべき人。しかし、73年にリリースした代表作『Sex And Soul』は、過去にCDリイシューされるもジャケット違い、しかも発売元は音質に難があるコレクタブルズということで、これまで食指が伸びず。94年にPヴァインから出た編集盤『Sex & Singles』を聴いて我慢していた。
ところが、最近になって70年代にマーキュリーから出た3枚のアルバムがプレイ・バックよりまとめてCD再発。本作もあの素晴らしいオリジナル・ジャケットでようやく復刻、音質も良好。
朴訥とした歌い口ながら、仄かに匂わせる色気。シンプルで骨太、南部の土臭さの中にモダンさを感じさせるサウンドが素晴らしい。ロイCの良さが最もよく出ているのがウォーキング・テンポのミディアム・ナンバーで、「Don't Blame The Man」「Got To Get Enough(Of Your Sweet Love Stuff)」「I Found A Man In My Bed」「Those Days Are Gone」といった曲の味わい深さはクセになる。
「I'm Falling In Love Again」「She Kept On Walkin'」「I'll Never Leave You Lonely」などの哀愁滲むバラードも良い。ニュー・ソウルに歩み寄った「Open Letter To The President」の円やかなグルーヴ、軽快なアップの「I'm Bustin' My Rock(Working On The Chain Gang)」も気持ちいい。