spice of life
The Spice Of Life / Marlena Shaw
 Cadet '69 

女性ジャズ/ソウル・シンガー、マリーナ・ショウがカデットからリリースしたアルバム『The Spice Of Life』。
マリーナの気風のいい歌唱のカッコよさは言わずもがなだが、本作のプロデュース/アレンジを手がけたリチャード・エヴァンスとチャールズ・ステップニーの手腕も見事。特に壮麗で昂揚感溢れるストリングス・アレンジは震えが来るような素晴らしさ。グルーヴィーに躍動するリズム・セクションをはじめ、70年代を目前に胎動しはじめたニュー・ソウルとも共振するようなファンキーなソウル・ジャズ・サウンドは、レア・グルーヴ方面でも人気が高い。

良曲揃いの本作だが、なかでも決定的なクラシック・ナンバーが3曲。
アルバム・オープニングの「Woman Of The Ghetto」は、グルーヴィーなベース・ラインが強力なストリート・ソウルで、「Liberation Conversation」は、ドラムスとベースが繰り出すグルーヴに乗るマリーナのスキャットがカッコ良過ぎるファンキーな一発。「California Soul」は、スリリングなストリングス・アレンジと分厚いホーンの奔流に圧倒される、超ヒップな大名曲。

その他、ブルージーな「Call It Stormy Monday」、場末の安酒場臭が堪らない哀愁ソウル「Where Can I Go?」、陽性のブルース/カントリー・ソウル「I'm Satisfied」、ハーモニカが嘶くグルーヴィーなアップ・ナンバー「I Wish I Knew(How It Would Feel To Be Free)」、「Go Away, Little Boy」は77年のアルバム『Sweet Beginnings』でもセルフ・リメイクしたビッグ・バンド・ソウル・ジャズ。ポピュラー調の「Looking Thru The Eyes Of Love」、ムーディーなバラード「Anyone Can Move A Mountain」など、ジャズとソウルを自由に往来する名盤。