los africanos
Los Africanos
 Acid Jazz '09 

ロス・アフリカノスは、ニューヨークのラテン・ソウル・ツーンでプロデューサーとして活躍したというボビー・マリンなる人物を中心に、70年代当時のニューヨーク・ラテン・コミュニティーのスタジオ・ミュージシャンが集結したプロジェクト、とのこと。
結局当時は日の目を見ることなく埋もれたこれらの音源を、2009年にアシッド・ジャズ・レーベルが発掘リリースしたのが本作。ファンク/ソウル/ディスコ/ジャズなど、何でもラテンの大釜にぶち込んで煮詰めたようなサウンドは、当時のニューヨリカンの旺盛な雑食性を物語る。グルーヴィーでハイブリッドな音楽が好きなら、かなり楽しめるラテン・ファンク/レア・グルーヴ作品。

「Do It」は猥雑な臭いのするラテン・ディスコ・ファンクで、こういう雑味たっぷりのグルーヴは大好物。スティーヴン・スティルス「Love The One You're With」のカバーは、爽快なフルートともにグルーヴィーに疾走するラテン・ソウル。アイズレー・ブラザーズのカバー「It's Your Thing」も最高にグルーヴィーなラテン・ファンク・チューン。
「Siempre Junto A Ti」はアコギとフルート、ヴォブラフォンが柔らかに重なる甘いラテン・ソウル・バラード。「Pamoja Watu」はJB「It's A New Day」のラテン・ファンク・カバーで、アフロ・ファンクものにも通じるようなチープなキーボード音もファンキー。賑々しくもいかがわしいムードのラテン・ジャズ・ファンク「Monster Party」、ダンサブルなラテン・ナンバーの「Estamos Como Estamos」など、楽曲の幅も広く飽きさせない。