disco funk
Disco-Funk
 RCA '75 

本作はもともと75年にRCAからリリースされた11曲入りのコンピレーション盤だが、2017年になってポーランドのレーベル、プレイ・バックから7曲追加してリイシューされた。
RCA盤は当然ながら75年までの曲が収められていたが、プレイ・バック盤には80年代の曲も含まれている。
タイトルどおり、踊れるディスコ・ファンク・ナンバーがギッシリ詰まった、なかなか楽しめるコンピになっている。

アルバム1曲目のハドソン・カウンティ「Bim Sala Bim」から、ギター・カッティングと分厚いホーン・セクションがカッコいいファンク・チューンで最高。ハドソン・カウンティはもう1曲「Everybody's Funky」もラフな勢いの熱いファンクでイイ。
マデイラ「Rice And Beans」は、ベースがウネるゴリゴリのファンク・ナンバー。コン・ファンク・シャンの2曲、「Clique」「Bumpsomebody」は、後の軽量級ダンス・ファンク・バンド像が想像できないようなヘヴィー・ファンク。

ソリッドなカッティングがキマるJB調シスター・ファンクのリリアン・ヘイル「Don't Boom Boom」、ワサワサした雰囲気のパーティー・ファンクのピープル「Party Is A Groovy Thing」と、グルーヴィーなジャズ・ファンク調「A Groovy Thing」、反復するシンプルなホーン・アレンジがファンキーなブラザー・ソウル「Cookies」、グルーヴィーなディスコ・ファンクのサード・タイム・アラウンド「Soon Everything Is Gonna Be Alright」、TCB「Get It Up」は下世話なノリのディスコ・ファンク・チューン。

12曲目以降はプレイ・バック盤の追加曲。
ギャップ・バンドはワウ・ギターをグシャグシャと掻き毟る「I-Yike-It」と、小気味いいカッティングと分厚いホーンがイカす「Tommy's Groove」の2曲。
ダンサブルなディスコ・ファンクのマーブー「What About Love」、フィリー産ファンク/レア・グルーヴのサウンド・エクスペリエンス「J.P. Walk」、爽快ファンク・ダンサーのブレイクウォーター「No Limit」は嬉しい12インチ・ヴァージョンでの収録。
バリー・ホワイト風ストリングス・サウンドのブギー・マン・オーケストラ「(Theme From)Lady Lady Lady」、ラストのターシャ・トーマス「Stay With Me」はミディアム・テンポのダンス・ナンバー。