johnblackwell

ジョン・ブラックウェルが逝ってしまった。
昨年7月にニック・ウェストの来日公演に同行した際、脳腫瘍に倒れ、それ以来闘病中だった。
まだ43歳、あまりにも早過ぎる。
昨年から、プリンス、バーニー・ウォーレル、ジュニー・モリソン、クライド・スタブルフィールドと、悲しい出来事が相次いでいるけれど、自分と同世代のジョンの死はかなりショック。

ジョン・ブラックウェルがプリンスのNPGのメンバーだったのは2000年代前半。アルバムで言えば、『The Rainbow Children』『N.E.W.S』『Musicology』と、ライヴ盤『One Nite Alone... Live!』『One Nite Alone... The Aftershow : It Ain't Over!』
おそらく歴代のプリンスのバック・バンドのなかでも、技巧的な部分で言えばジョン在籍時のNPGが最強だったと思う。この頃はラリー・グラハムやロンダ・スミス、レナト・ネト、メイシオ・パーカーにグレッグ・ボイヤー、キャンディー・ダルファーを擁し、成熟したファンク、ソウル、ジャズを聴かせてくれていたが、どっしりとグルーヴをキープするジョンのドラムスの果たした役割は大きかった。

johnblackwellprince

NPGを離れた後は、ジョンはジャスティン・ティンバーレイクやメイズのツアーに参加していたようで、宇多田ヒカルのツアーでもドラムを叩いたそう。しかし最も印象深いのは、『Black Messiah』リリース後のディアンジェロの欧州ツアーへの参加だろう。プリンスともディアンジェロとも絡んだドラマーはジョンぐらいのものだろう。

今ごろ天国でプリンスとセッションしてるんじゃないだろうか。
今日はジョンが居たころのプリンスの作品を聴いて追悼したい。

rainbow children
『The Rainbow Children』

news
『N.E.W.S』

one nite alone live
『One Nite Alone... Live!』

it aint over
『One Nite Alone... The Aftershow : It Ain't Over!』

musicology
『Musicology』