where or when
Where Or When / Norman Feels
 Just Sunshine '74 

デトロイト出身のシンガー・ソングライター、ノーマン・フィールズ。
70年代前半にジャスト・サンシャインから2枚のアルバムを出している人だが、73年の1stアルバムはニュー・ソウル真っ只中でリリースされた地味で内省的過ぎる作風で、悪いアルバムではないが取っ付き難い。それに比べると2ndアルバムとなる本作『Where Or When』は、やはり地味なニュー・ソウル作品には違いないが、風通しの良さや心地よいメロウネスが増したおかげで、かなり聴き易くなっている。

演奏は前作同様、ファンク・ブラザーズの面々が担っており(ジェマーソンは居ないが)、メロウでファンキーなグルーヴは流石の高品質。デイヴィッド・ヴァン・デピットのオーケストラ・アレンジも華麗でスリリング。錚々たるデトロイト人脈に混じってシカゴから参戦したマスター・ヘンリー・ギブソンのパーカッションも効いている。
主役のノーマンのヴォーカルはハッキリ言って弱いが、か細いファルセット/テナーはリロイ・ハトソン的で、ここでのメロウなサウンドには合っている。

アルバム1曲目の「Shame」は、ジャクソン5「I Want You Back」なギターに思わず顔が綻ぶグルーヴィーなノーザン・ソウル。「Movie」はマーヴィン・ゲイ「What's Going On」に影響を受けなかったとは言わせないニュー・ソウル・メロウ。ニュー・ソウル・テイストのグルーヴィー・ソウル「I'll Show You The Way」、ドリーミーなメロウ・ソウルの「Till You Come Back To Me」、「You Made Me Feel Better」は洗練された弦アレンジに彩られたミディアム・ナンバー。

「I'll Always Love Just You」は柔らかなムードのスロウ。ワウ・ギターがウネウネと漂うメロウ・ファンキーな「You Can't Stop My Love」、ジャジーなムードのスタンダード・ナンバーのカバー「Where Or When」、ヘヴィーなムードから途中でポップに転調する「Johnny Get Your Gun」、ラストのブラックスプロイテーション風のファンキーな「Mr.Wanna Be」まで、なかなか楽しめる好盤。